2008年 12月 20日
Histoires Sacrées: Beethoven: Christus am Ölberge Op.85@Spering/Neue O. |
naiveの4枚組カートンの二枚目、ベートーヴェンのオラトリオから。


http://www.hmv.co.jp/product/detail/2791140
ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」Op.85
ジモーネ・ケルメス(S:天使セラフィム)
シュテーフェ・ダフィスリム(T:イエス・キリスト)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Bs:ペテロ)
コルス・ムジクス・ケルン(合唱)
ノイエ・オルケスター(New Berlin Chamber Orchestra)
クリストフ・シュペリング(指揮)
ベートーヴェンは余り得意ではなくて多くの作品のうち普段耳にするのは著名な交響曲や協奏曲、ピアノ独奏曲くらいだ。このオリーヴ山上のキリストは名前は聞いたことがあって昨今ではベートーヴェン・チクルスを精力的に録っているケント・ナガノがリリースしたと言うことは知っていた。
4枚入りカートンにバンドルされているこの録音は古いらしいが、このオラトリオはとても素晴らしい作品であり、ベートーヴェン臭くない、しかも写実性豊かでドラマティックな内容であることが分かった。世の中的には演奏機会は非常に少ないのではないだろうか。そのためかベートーヴェン作品の中では秘曲と呼ばれたりしているそうで、それは元々キリスト教会の教条主義を敬遠していたベートーヴェンにあっては唯一の宗教的オラトリオということに起因しているのではないだろうか。
ライナーノーツによれば、この録音は1999年のボン国際ベートーヴェン音楽祭の公式認定プログラムとして上演されたものである。録音は人を入れないライブ、あるいは単独のセッションとして録音されたものであり、とても熱気のあるソリスト3名と大規模コーラスのコラボレーションが生々しいものだ。
オケは非常に小規模なものでVnは第1も第2も3プルト、Vaも3プルト、Vcは僅か2プルト、Cbに至っては最小の2本、後は2管構成という小規模な構成ながら楽音を聴く限りは平常時の3管構成くらいに聞こえる立派な出来映えだ。初めて聴く作品なだけに演奏の優劣を論じることは出来ないのだが、満足のいく解釈と演奏、ソリストの歌唱も朗々とした素晴らしいものだった。
(録音評)
naive OP30281、通常CD、録音は1999年9月、Deutschlandfunc(DLF) Sendesaal Kolnとある。DLFということでドイツ国営放送の音楽堂での録音だ。このCDは旧・OPUS111(フランス・パリのマイナーレーベル)の版権をnaiveが買い取ってリイシューしたもので、プロデューサーはOPUS111側がレーベル創始者でもあったYolanta Skura、DLF側がLudwig Rink、録音担当エンジニアはMichael Neubert、Uwe Walterとクレジットされている。
音質はびっくりする臨場感で、10年前に既にこのような空間写実性に優れた録音技法が確立されていたことは敬服に値する。オケやコーラスの発するローレベルの暗騒音、ソリストの立ち振る舞いに伴う衣擦れ、声を発する寸前の息継ぎの気配や擦過音がリアルに捉えられている。そして特筆すべきは壁抜け現象の激しさで前後左右の壁が一瞬に取り払われて等身大のホール空間が現出する。ステージの奥行きが恐ろしいほどに深い。純粋な新譜でないのが残念なくらいだ。
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ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」Op.85
ジモーネ・ケルメス(S:天使セラフィム)
シュテーフェ・ダフィスリム(T:イエス・キリスト)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Bs:ペテロ)
コルス・ムジクス・ケルン(合唱)
ノイエ・オルケスター(New Berlin Chamber Orchestra)
クリストフ・シュペリング(指揮)
ベートーヴェンは余り得意ではなくて多くの作品のうち普段耳にするのは著名な交響曲や協奏曲、ピアノ独奏曲くらいだ。このオリーヴ山上のキリストは名前は聞いたことがあって昨今ではベートーヴェン・チクルスを精力的に録っているケント・ナガノがリリースしたと言うことは知っていた。
4枚入りカートンにバンドルされているこの録音は古いらしいが、このオラトリオはとても素晴らしい作品であり、ベートーヴェン臭くない、しかも写実性豊かでドラマティックな内容であることが分かった。世の中的には演奏機会は非常に少ないのではないだろうか。そのためかベートーヴェン作品の中では秘曲と呼ばれたりしているそうで、それは元々キリスト教会の教条主義を敬遠していたベートーヴェンにあっては唯一の宗教的オラトリオということに起因しているのではないだろうか。
ライナーノーツによれば、この録音は1999年のボン国際ベートーヴェン音楽祭の公式認定プログラムとして上演されたものである。録音は人を入れないライブ、あるいは単独のセッションとして録音されたものであり、とても熱気のあるソリスト3名と大規模コーラスのコラボレーションが生々しいものだ。
オケは非常に小規模なものでVnは第1も第2も3プルト、Vaも3プルト、Vcは僅か2プルト、Cbに至っては最小の2本、後は2管構成という小規模な構成ながら楽音を聴く限りは平常時の3管構成くらいに聞こえる立派な出来映えだ。初めて聴く作品なだけに演奏の優劣を論じることは出来ないのだが、満足のいく解釈と演奏、ソリストの歌唱も朗々とした素晴らしいものだった。
(録音評)
naive OP30281、通常CD、録音は1999年9月、Deutschlandfunc(DLF) Sendesaal Kolnとある。DLFということでドイツ国営放送の音楽堂での録音だ。このCDは旧・OPUS111(フランス・パリのマイナーレーベル)の版権をnaiveが買い取ってリイシューしたもので、プロデューサーはOPUS111側がレーベル創始者でもあったYolanta Skura、DLF側がLudwig Rink、録音担当エンジニアはMichael Neubert、Uwe Walterとクレジットされている。
音質はびっくりする臨場感で、10年前に既にこのような空間写実性に優れた録音技法が確立されていたことは敬服に値する。オケやコーラスの発するローレベルの暗騒音、ソリストの立ち振る舞いに伴う衣擦れ、声を発する寸前の息継ぎの気配や擦過音がリアルに捉えられている。そして特筆すべきは壁抜け現象の激しさで前後左右の壁が一瞬に取り払われて等身大のホール空間が現出する。ステージの奥行きが恐ろしいほどに深い。純粋な新譜でないのが残念なくらいだ。
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by primex64
| 2008-12-20 12:23
| Vocal
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