2008年 11月 03日
電線展 |
長女が通うM美術大学の学園祭が土曜から月曜の三日間開催されている。我が家は昨日に片道2時間をかけて行ってきた。
キャンパス内では様々なイベントが行われ、あちらこちらの模擬店からなにやら旨そうな煙が立ち上り、周囲は雑多な香りと独特の華やいだ空気に包まれていた。長女は学園祭執行部のイベント系責任者を務めており、この日も気忙しくキャンパス内を走り回っていた。
こういった学園祭での見所は華やかなイベントだろうが、やはり美大での見所は学生たちが精魂込めて制作した作品の展示である。ここは総合美術大学なのでデッサンや日本画、油絵、彫塑といった純粋美術の世界のみならず基礎的な視覚デザインや空間デザイン、更にはそれらの応用としての映像やアニメ、Webデザイン、漫画、キャラクタ創作、商工業意匠デザインに至るまで、そのテーマ性や扱う領域は多岐にわたっている。現在世の中で見つけられる構築物、構造物、印刷物、制作物などの全てのエリアを一同に会して鑑賞することが出来るのだ。
で、前置きが長くなったが、昨日見て回った範囲でダントツでクール、そして鮮烈だったのは「電線展」なのだ(M美術大学デザイン情報学科2年の有志による)。なお、ハイエンド・オーディオマニアが泣いて喜ぶアナコンダ型や貴金属型の電線は出て来ない。 日本の街並みには必ずと言っていいほどまとわりついて来る電柱、電線の嵐、これを題材としたイメージが何枚も展示してあった。見ると何でもない様な日常風景なのだがとかく我々はこれらの部位を注視して暮らしている訳ではないのである意味再発見的な新鮮味がある。
写真にはないが電線をテーマとして制作され上映されていた短めのテーマビデオが秀逸だった。実写とCGを組み合わせ、街の中を縦横無尽に走る電線の中をゼロイチのデジタル符号やイメージデータ、アナログ音声が行き交う様子を視覚化・象徴化したスピード感溢れる動画だ。NTTコミュニケーションズあたりの大手キャリアがこのままテレビCMに採用したとしても全く違和感のない出来映えだった。


去年も興味深く鑑賞して廻ったのであるが、製品意匠デザイン・イニシアチブという分野がある。これは、世の中に出ていて商業的に流通している商品の意匠を企画~パッケージ化までをシミュレートするものであり、見た目、どこかの店舗にそのまま売って商品であるかの錯覚を覚える精巧なものだ。この写真にある製品(=作品)は、レゴに代表されるいわゆる「ブロック」玩具の提案商品で、名付けて「プラグイン」という。パッケージデザインも秀逸で(写真の写りが悪くよく見えないが・)デパートの玩具売り場に平積みにされていたら思わず手にとって眺めてしまうであろう精巧さだ。
製品発売元の表記、製造上の原材料等のデータ、注意事項や価格、バーコード、QRコードまでが流通している現物にそっくりだ。中味の組立例が展示してあったが、これらをよく見るとどこにでも転がっている各種のコンセント・タップ(電源コンセントの口数を増やす差し込み式の電気器具)で出来上がっているのだ。商標名の「プラグイン」はそういう意味だったのだ。
実用的かどうかは別として、フェイク・ファーを前面に張り詰めた器具が展示されていた。ヘッドフォンは特にこれから寒い時期に入ると防寒用耳カバーをした人をたまに見掛けるが、これと音楽鑑賞用ヘッドフォンが兼用になっていると尚よろしいというアイディア製品。
こちらは毛むくじゃらのキーボード。テンキーを除いて全面がフェイク・ファーで覆われており、とてもじゃないが実用的でない気がする。ところが、実際に打鍵してみると分かるのであるが、ブラインドタッチが出来る人であれば難なく実用的に打つことが出来るのである。フワフワした指先の感触は不可思議なもので、打鍵時の衝撃が殆ど無いため疲れが溜まらずに良い感じだ。これは一個欲しいと思った。
その他、屋外にも展示物がいっぱいあった。キャンパス内では校舎の増改築工事が目下進行中であり、工事現場に置かれている資材や工事器具の一部かと思って見向きもされないような構造物が実は作品であったというのがこれ。よく見ると橋梁のトラスか高層クレーンのアームのような格好をしているアーチ状のモニュメントだ。形は秀逸である。 青い物体は、校舎の入り口や道角の所々に立っていた化け物の彫像。今年の全体テーマだったらしい(詳細は不明)。

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キャンパス内では様々なイベントが行われ、あちらこちらの模擬店からなにやら旨そうな煙が立ち上り、周囲は雑多な香りと独特の華やいだ空気に包まれていた。長女は学園祭執行部のイベント系責任者を務めており、この日も気忙しくキャンパス内を走り回っていた。
こういった学園祭での見所は華やかなイベントだろうが、やはり美大での見所は学生たちが精魂込めて制作した作品の展示である。ここは総合美術大学なのでデッサンや日本画、油絵、彫塑といった純粋美術の世界のみならず基礎的な視覚デザインや空間デザイン、更にはそれらの応用としての映像やアニメ、Webデザイン、漫画、キャラクタ創作、商工業意匠デザインに至るまで、そのテーマ性や扱う領域は多岐にわたっている。現在世の中で見つけられる構築物、構造物、印刷物、制作物などの全てのエリアを一同に会して鑑賞することが出来るのだ。
で、前置きが長くなったが、昨日見て回った範囲でダントツでクール、そして鮮烈だったのは「電線展」なのだ(M美術大学デザイン情報学科2年の有志による)。なお、ハイエンド・オーディオマニアが泣いて喜ぶアナコンダ型や貴金属型の電線は出て来ない。 日本の街並みには必ずと言っていいほどまとわりついて来る電柱、電線の嵐、これを題材としたイメージが何枚も展示してあった。見ると何でもない様な日常風景なのだがとかく我々はこれらの部位を注視して暮らしている訳ではないのである意味再発見的な新鮮味がある。写真にはないが電線をテーマとして制作され上映されていた短めのテーマビデオが秀逸だった。実写とCGを組み合わせ、街の中を縦横無尽に走る電線の中をゼロイチのデジタル符号やイメージデータ、アナログ音声が行き交う様子を視覚化・象徴化したスピード感溢れる動画だ。NTTコミュニケーションズあたりの大手キャリアがこのままテレビCMに採用したとしても全く違和感のない出来映えだった。


去年も興味深く鑑賞して廻ったのであるが、製品意匠デザイン・イニシアチブという分野がある。これは、世の中に出ていて商業的に流通している商品の意匠を企画~パッケージ化までをシミュレートするものであり、見た目、どこかの店舗にそのまま売って商品であるかの錯覚を覚える精巧なものだ。この写真にある製品(=作品)は、レゴに代表されるいわゆる「ブロック」玩具の提案商品で、名付けて「プラグイン」という。パッケージデザインも秀逸で(写真の写りが悪くよく見えないが・)デパートの玩具売り場に平積みにされていたら思わず手にとって眺めてしまうであろう精巧さだ。
製品発売元の表記、製造上の原材料等のデータ、注意事項や価格、バーコード、QRコードまでが流通している現物にそっくりだ。中味の組立例が展示してあったが、これらをよく見るとどこにでも転がっている各種のコンセント・タップ(電源コンセントの口数を増やす差し込み式の電気器具)で出来上がっているのだ。商標名の「プラグイン」はそういう意味だったのだ。
実用的かどうかは別として、フェイク・ファーを前面に張り詰めた器具が展示されていた。ヘッドフォンは特にこれから寒い時期に入ると防寒用耳カバーをした人をたまに見掛けるが、これと音楽鑑賞用ヘッドフォンが兼用になっていると尚よろしいというアイディア製品。
こちらは毛むくじゃらのキーボード。テンキーを除いて全面がフェイク・ファーで覆われており、とてもじゃないが実用的でない気がする。ところが、実際に打鍵してみると分かるのであるが、ブラインドタッチが出来る人であれば難なく実用的に打つことが出来るのである。フワフワした指先の感触は不可思議なもので、打鍵時の衝撃が殆ど無いため疲れが溜まらずに良い感じだ。これは一個欲しいと思った。 その他、屋外にも展示物がいっぱいあった。キャンパス内では校舎の増改築工事が目下進行中であり、工事現場に置かれている資材や工事器具の一部かと思って見向きもされないような構造物が実は作品であったというのがこれ。よく見ると橋梁のトラスか高層クレーンのアームのような格好をしているアーチ状のモニュメントだ。形は秀逸である。 青い物体は、校舎の入り口や道角の所々に立っていた化け物の彫像。今年の全体テーマだったらしい(詳細は不明)。

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by primex64
| 2008-11-03 11:37
| Art
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