tic,tac@大口 |
まずはビール
到着時の先客は一名。その後、後客が入って来た。着席後にいつものように一番搾りをオーダーしたところ、店主から衝撃的な話しが。
つけめん+味玉+小ごはん
具材や麺などは以前とは全く同じなので、変化点は見た目にはよく分からない。
スープを一掬い。確かに、以前のように純朴ながら多元的なあっさり系から、鮮やかでフローラル、かつ甘味の強いスープに変わり、これは全く別物と言える。但し、ちょっとタレが少なくて薄いと言ったら店主は即座に追加のタレを小皿に注いで持って来てくれた。これを注いで一混ぜして掬ったらちょうど良い濃度になり実に美味しい。これは鮮烈で秀逸な醤油ダレだ。
従前に拘らなければ全然ありで、以前の薄いブラウン色とは違って濃い目の鮮やかな醤油が眩しい。荻窪の丸長は30年ほど前に数回行ったが、味は忘却の彼方でこれとは比較はできないが、新スープは力感があって明晰で分かり易い旨味が特徴。常連からは手厳しい評価のようだが個人的には以前よりも美味しいと感じるし、こういうポジティブなチャレンジは大歓迎だ。
小ごはん ▶ 雑炊
最後、お決まりでこれ。
お店データ
手打ら~めん tic,tac(チックタック)
横浜市神奈川区大口通10-1
電話:045-633-7765
営業:11:30~20:00(麺切れで閉店)
定休:月曜
最寄:JR横浜線大口4分、京急子安7分
今日の一曲
実はずっと聴き込んでいるのはセルゲイ・ハチャトリアンの無伴奏だけではなく、Harmonia MundiのファウストのBWV1004~1006もヘビロテだ。正確に言うとハチャトリアンとこのファウスト、そしてムローヴァの無伴奏を交互にずっと聴いている。但し、このファウストの盤は全集ではなくパルティータが2~3番、ソナタは最後の3番だけなのでちょっと食い足りない面はあるのだが、演奏が凄まじいので不足は全く感じない。このファウストの無伴奏は凄い出来映えで、ある意味ムローヴァの金字塔を脅かす潜在能力を持った近年の録音としては最右翼。
(MusicArena 2010/10/31)