沖海月@加茂水族館@鶴岡 |
まずはビール
クラゲが水にゆったり浮遊する様子は何度見ても飽きず、観覧の順路を何度も戻りつつ繰り返し巡った。仕事で疲れた脳内の老廃物と毒素を洗い流してくれるのでは、と思われるほど精神的にはリラックスした。たまたまこの日は台風来襲に当たっていて、このあと家内の実家の後始末、最後の店じまいなどもあってもちろん気は抜けなかったのだが。満足が行くまで館内の水生生物、特にクラゲを十二分に堪能した。そしてランチタイム。こちらは水族館の中の唯一のレストラン。水族館は市営なのでどこかに業務委託していると思われるが、なかなか本格的な海鮮料理の店だ。値は張るがクォリティが高そうな予感。
水族館の二階に位置するこちらは内装を特段に奢っているわけでない。反対側はパーティションで区切られたショップ、つまり土産物売り場だ。なので普通のリノリウム張りの床に質素なテーブルと椅子が並べられた社員食堂風の造り。頼んだのは右上の食券にある通り。番号が呼ばれたら配膳カウンターまで客が自らが受け取りに行くシステム。当然に食器下げも客が行う。
とらふぐ唐揚
肴にはこの一品をオーダー。
庄内鯛丼定食 刺身付き
二人ともこのメニューをオーダー。
体の底の方にまでじんわりと浸透して来るような滋味、優しい潮の風味がたまらない。二人とも無口になって無性に箸を進める。このメニューを考えたのは魚、出汁、各種薬味、そして庄内米の美味しさを知り尽くした人だと思うのだが、それにしても美味すぎる。これは尋常でない卑怯さ加減だ。これは飛行機に乗ってでも再訪し、また食べたい丼だ。
お店データ
沖海月 おきみづき
山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
鶴岡市立加茂水族館2F
電話:0235-64-8356
営業:通常 9:00~17:00
最寄:こちらを参照
今日の一曲
DGの随分前のリリースで、アンネ=ゾフィー・ムターの私的コレクション。ムターは今や巨匠の域に達し、ヴァイオリンの女帝としての地位を確立した感がある。個人的には厚ぼったい曲想と芸風が余り肌に合っておらず好んで来なかったし、アルバムもあまり買っていなかった。だが、今となって聴き込むとオーソドックスな情感移入はさすがと言わざるを得ないし、分かり易さという点においてもさすが。ドイツ系ではドライでタイトな表現のファウストを敬愛しているが、秋の夜長に緩いムターを聴くのも良い。
(MusicArena 2007/3/5)
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