tic,tac@大口 |
まずはビール
家内はこの日はたまたま出勤だった。なので私は単独行動。彼女は若い頃から国内でも有数の不動産会社直下のマンション管理子会社に勤務する。事業所と称するマンションの実態的な会計を担当している。所有権はともあれ、どんなに高価なマンションといえども所詮は集合住宅であって、それらの管理全般は自らが統治、即ち自治会ないし管理組合が実施するのが筋だ。
とはいえ子細な管理が個別の住民たちにできるはずもなく、結局はどこかの専門企業に管理を委託しているのが実態だ。そういったニーズがあってか首都圏では大手の不動産会社、あるいはデベロッパーが営むマンション管理会社という業態が成立している。要するに管理組合から委託料を取って様々な管理業務及び営繕を請け負っているという構図だ。
つけめん+得のせセット+まかない飯 =珠玉のコンビネーション
この日は家内が担当するマンションで開催される年に一度の総会の日。ここで家内の会社が翌事業年度にも管理を委託するとの決議がされることが最大のミッションだ。
入店時にはカウンタの一席が空いていて座れたが私の後客は待ちとなった。実にラッキー。口頭で掲題のオーダーを伝える。まずはビールだが、アサヒかキリンのどちらかと問われる。キリンと返答すると間もなく一番搾りの中瓶が到着。続いて突き出しが登場。いつもは胡瓜の漬物だがこの日はラーメン用のメンマと切り落としのチャーシューに葱を盛ったものが出る。
混み合っていたため厨房は混乱を極めていた。相当時間待ってもなお味わいたい、絶品の白河ラーメンの本流は、やはりそうそう簡単には出てこない。麺の茹で上りと同時にオーダー品の付け合わせとスープの調整、そして追加オーダーしたまかない飯の準備が始まった模様。間髪入れずカウンタ越しにオーダー品が渡される。いや、実に旨そうな風体だ。
このセットに関しては過去に何度もレポートしているので詳細は書かない。詳しく知りたい折には左のナビゲーターから My dishes -Ramenをクリックし、tic,tacを探して辿って欲しい。この店のラーメン/つけ麺については、超絶的に美味しいだの、空前絶後の美味だのといった美辞麗句を弄するつもりもないし、そういったエキセントリックな味ではない。
この賄い飯は、元々はご飯の上にチャーシューの切れ端とメンマを乗せ、ラーメンのタレをたちっとかけたところに長葱の微塵切りをばっと散らした一品。これ自体で完成された一品だが私はここにラーメンの汁を満たしたくなってしまう。で無論、ひたひたと敢行する。元々味はついていて具材もたっぷりの小丼に汁をかけると言わずもがなの美味、至福なのだ。
お店データ
手打ら~めん tic,tac(チックタック)
横浜市神奈川区大口通10-1
電話:045-633-7765
営業:11:30~20:00(麺切れで閉店)
定休:月曜
最寄:JR横浜線大口4分、京急子安7分
今日の一曲
ジャン・マルティノン/フランス国立放送管弦楽団の演奏を収めた全集から、子供の領分のオーケストレーション版、象の子守歌。グロテスクな主題提示に続き、ドビュッシーらしい全音音階による主旋律が続く。天国的というか、当時の欧州から見るとどちらかというと東方=アジア的な響きを表現したものではないだろうか。ピアノ原曲は離散的で間抜けな感じだが、オケ版の方が繊細で異国情緒が強く漂う。
(MusicArena 2007/1/11)
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