愛群@中華街 |
まずは生ビール
一月も下旬に入り、相変わらず寒い日が続いている。この日の午後はみなとみらいで買物、あとは横浜美術館である展示を観る関係で割と早めに家を出た。その前にランチは中華街まで足を延ばして愛群へ。暫くご無沙汰で前回は昨秋10月と記録にある。13:00前の到着で、店舗前には10人ほどの待ち行列が出来ていてどうしたものか悩んだが、ひとまず並ぶことに。
コースの前菜
10分ほど経ったら前客が一気に出て来てすぐに店内へ。我々は女将の総合的な指示で2階へと上がる。
この最初の一皿はいつも通り安定と信頼のセットの前菜。くらげ、葉野菜、搾菜、緑黄色系とバランスが良いのは従前の通り。そして定番の本物の叉焼が一切れと、臭気も癖もない、まったりした不思議なゼリーといった感のある皮蛋。これには針生姜が添えられていて一緒に頂くと爽やかで実に美味しいのだ。多分、臭い消しのつもりだろうが元々臭みはない。
追加の前菜二種
普段はこのままコースをいただくが、家内は野菜が食べたいという。ついでだったので私も以前から試したかった一皿を足してオーダー。
熱々の揚げ春巻き
もうもうと湯気を上げるこれが登場。
空前絶後、他に類を見ない美味極まる柱侯牛腩
誰もが目当てにしているこの店の絶対的看板が到着。
その後、花捲は元通り二つ折りに畳んでから餡が垂れないように細心の注意を払いつつ、おもむろに齧りつくのだ。もう、これは言葉が出てこない至福の瞬間。牛バラは塩分少な目に、しかも長時間に渡りとろとろになるまで煮込んであるので繊維がほぐれて柔らかく包み込むような美味。そこに麻辣醤のピリ辛が相俟って、もう二の句が継げないのだ。
因みにこの日の展覧会ははこれ。
随分前だが、北米出張の際に観た作品たちに再会できるというので行ってきた次第。行ってみたらかなりの数の作品が来ていて当時の感動が蘇った。
以下、横浜美術館のWebから拝借。
日米の血を受け継ぎ、洋の東西を越えた世界的視野から芸術を再び人々の生活の中に根付かせようとした彫刻家イサム・ノグチ(1904-1988)と、画家として戦前日本の抽象美術をリードする一方、理論家として西洋近代美術の潮流と古い日本の芸術文化に通じ、両者の共通項を抽象芸術に見出した長谷川三郎(1906-1957)。1950年5月、19年ぶりに日本の土を踏んだノグチと、かねてより彼の作品に注目し、文通をも企図して対話を待ちわびていた長谷川は運命的に出会い、芸術家としての互いの関心事とビジョンが驚くほどよく似ていることを知り強く共鳴します。
お店データ
愛群 あいちゅん
横浜市中区山下町138
電話:045-641-6245
営業:11:30~14:00頃、17:00頃~21:00(20:40 L.O.)
定休:月曜(祝日の場合は翌日休)
最寄:MM21線 元町中華街4分、
JR石川町7分
今日の一曲
ブーレーズのマーラー・チクルスから9番。マーラーが書いた番号付き交響曲としては最後の作品。曰く交響曲は9番の呪いがあるという。ま、それは都市伝説で、多作家だったハイドンやモーツァルトは数十曲以上をゆうに書いている。マーラーはその迷信を信じていたようで9番目に書いたのは大地の歌で番号を付与しなかった。それでこれが9番に繰り上がったという経緯だ。さてこの演奏だが、やはり亡き子をしのぶ歌が主軸となり、これを訥々とブーレーズが歌い上げるという設計。とても美しい演奏だ。
(MusicArena 2006/10/20)
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