自家製麺 SHIN(新)@反町 |
まずはビール
実は20年を期限と定めた住居関係の契約が非常に多く、年末から年初にかけて各所から継続やら更新やら見直しやらの依頼、連絡が多数届いていた。富山の母親のこともあって全て後延ばしにしていたが遂にそうもいかず一気に処理することに。分かり易いところでいうと、火災保険に付保される地震保険特約は保険期間が20年であり、昨年末に満了を迎えた。
他にもローン、税金、ソーラー発電の保守契約など色々あって早朝から銀行、役所その他を気忙しく回った。そんな中、昼過ぎにはメニューを刷新したSHINへ初めて伺う。平日日中は空いていると思いきや中々の盛況ぶりで少し待った。ビールを頼んだら冷奴にSHIN担担の肉味噌がかかった突き出しが。いやいや、これだけでビールは1リットル行ける。
アゴだし特製塩
13:00過ぎ、東白楽の銀行から徒歩で店に着いたらなんと満席。食券を買って店内の待ち椅子に。店主も子息も私に気が付かない様子。大人しく座っていた。
店内は混んでいて私の前の客の調理が未了。手際よく作られるが限界はある。暫し待って私のオーダー品が到着。今年初めてだったので店主、ご子息と年初の挨拶をあらためて交わす。メニューを一新して親子二人でチャレンジする新たな道はそうそう容易くはないかもしれないが最大限のエールを送りたい。で、この動物系を排除したアゴ出汁のラーメンだ。
スープを一掬い。おぉ! グレードがかなり上がっている。従前の限定のアゴ塩も美味だったが、レギュラー化したこれは凄いことに。ひとことで言うと塩と出汁のマリアージュの奥深さ、旨味の多元性が増した。ワーディングは難しいが、従前とは桁違いに円熟している。更に肉厚なチャーシュー、味玉などのサポート材の完璧な出来栄えにも脱帽。箸もレンゲも止まらない。
別料金のお茶漬けセット
勿論、これを頂くことに。
もう、美味しくないわけはない。本当は麺だけでかなり満腹になっていたが、更に、硬めに炊いた米粒がこのスープに浸るとなれば満腹中枢はずっと麻痺状態が続く。これはいけない、と思いつつ邪悪で特異な美味のマジック、いや呪術にまんまとひっかかる自分がそこにいた。最後にわがままを言って、配膳途中の醤油スープを少しだけ味見させてもらった。
馥郁たる醤油の風味に内包される微かな甘味には横浜醤油の特徴がはっきり現れている。因みに横浜醤油は地元ブランドの逸品で、ちょっと前までは拙宅の近傍の白幡上町に本社・醸造所があってよく直売窓口に買いに行っていた。現在は松見町へ移転して新本社で操業している。次は昨年までのレギュラーだった醤油味のラーメンにかわるアゴ醤油を頂く予定。
お店データ
自家製麺 SHIN(新)
横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~14:30
18:00~21:00(日曜は夜営業なし)
※ 月火はカレー営業、麺の提供なし
定休:無休
最寄:東急東横線 反町4分
今日の一曲
ブーレーズのマーラー・チクルスから7番で、これは副題が夜の歌といわれる。解釈の難しい曲で、なんとも言えない揺蕩う旋律は非和声が主体で落ち着きどころがなく、ふわふわした感触が独特だ。マーラーは分かり易い旋律を古風な和声で聴かせる稀代の作家なのだが、この#7に限っては前衛的な現代作家の顔を持っていたと言えようか。個人的には好きなクリーブランド、かつトーンマイスターがRainer Maillardであることからマーラーの録音史上最高の出来と評価する。
(MusicArena 2006/10/19)
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