REGZA 49Z720X |
従前の製品について
このテレビは2011年の震災の直後に購入した。その時の様子は、CELL REGZA - 1、CELL REGZA - 2、CELL REGZA - 3と記していた。このテレビはチューナー部とモニタ部が完全に分離した2ピース構成で、特にチューナー部にはCELLという当時としては高速なプロセッサを採用していたことから高温になり易く、様々な問題が出た。
だが、高精彩な画面とハイスピードな描画性能は、当時のセカンドクラス製品と言えども素晴らしく、そして何といってもタイムシフトマシンというリアルタイムのストリーミング録画機能が秀逸で、これは手放せない魅力となった。その後、チューナー部が不調になるも東芝サービスに言ったら、フラッグシップ機なので初期不良扱いにて無償修理してくれた経緯がある。
症状と経過、対応
右の写真が正常時のモニタの拡大写真だ。ピクセルが格子状に、かつ各々が均等に並ぶ。しかし一か月ほど前から、電源を入れて2~3分経過すると左下の写真のように黒い横縞が入るようになった。その後2~30分経過すると再び正常表示へと戻っていたのだが、そのうち正常に戻るまでの時間が徐々に伸び遂には残像も現れて正常表示が出来ない状態に悪化した。
以前にもCELLチューナの修理でお世話になった家電製品の保守専門会社である東芝コンシューマーサービスに連絡を入れた。症状を口頭で説明し、ちょうどこれはNTSC方式ブラウン管テレビの水平偏向回路が不調になったのと似た現象と伝えた。そうしたところ、実はこの時期の液晶製品は寿命を迎えつつあってこの症状が頻発しているという説明だった。
確かに液晶の各画素を点滅させるそういった水平方向のタイミング回路やドライバ回路が悪いのだが、これらのICは搭載される
最終的な決断は・・
修理せず新機種を導入するのも手か? と東芝サービスの担当に訊いた。そうしたところ、そういった客も多いとのこと。CELLは今まで無償修理だったがそろそろ交換部品も枯渇し、加えて経営権が東芝から他へ移管されたこともあり今後は全て有償の方針とか。しかもCELLチューナーは寿命が近く、今回パネル交換しても無駄になる公算も大きいとの意見だった。
ということで、新製品を導入するのか、あるいは修理で対応するのかはちょっと考えさせてもらい敢えて修理するなら再度コールする旨を伝えて受話器を置いた。その後これから先の時間軸を跨いだ損得などを検討し、この際CELL REGZAを敢えて修理せず廃棄し、新製品を導入することに決めた。現行製品を探したところ、49Z720Xという同等仕様の製品が見つかった。
前の46XE2は46インチ・パネルだったが昨今の液晶パネルは実装が高度化して額縁がほぼなくなり、49インチでも外形寸法は従前製品と同じで、これなら現用ラックに収容可能。加えて、同時6チャンネル常時録画のタイムシフトマシンも搭載され、更に年末から始まる4K放送にも対応したチューナーが内蔵されるという製品なので迷うことは全くなかった。
早速、駅前にあるパナソニックのショップ=昔で言うとナショナル店会の電気屋に電話して東芝REGZAを発注する。いや、この店は日立製品以外は嫌な顔一つせず、パナに全く拘らず調達してくれるのだ。最近のREGZAは録画用HDDは内蔵せず全て外付け対応のようなので、最大容量を誇る東芝純正の5TBのUSB HDD=THD-500D2も同時に発注する。
納品の日は早めに46XE2の取り外しにかかる。この製品は2ピース構成で配線が多く、我が家の場合はケーブルテレビから地上波用アンテナ線の引き込み、FMチューナーへの分岐延長、またCATVセットトップボックスやWindows10のミニPCからのHDMI接続、Wi-Fiルータ子機との有線LAN接続など複雑怪奇なトポロジーで店側担当では対応は困難と考えたからだ。
約束の時間に納品にやって来た店のスタッフは二名。パナ製品なら慣れていただろうにマニアックな東芝製品ゆえに四苦八苦させてしまい申し訳なかった。2時間弱かかりようやく絵出し、音出しに成功。タイムシフトの録画は夜間に開始ということで設定だけしてもらった。旧製品とその他の不要家電製品の引き取りをお願いして終わりとなった。
7年も経つと製品の進化は著しく、特に、全面直下型の多灯式LEDバックライトを微細に点滅制御させるIPS液晶パネルのコントラスト、及び超精細な4Kの解像度は凄まじく、息を飲む美しさだ。
お店データ
株式会社VIP三晃 妙蓮寺店
横浜市港北区菊名1-5-11
電話:045-402-3435
営業:10:00~19:00
定休:木曜
但し7月と12月は全日営業、年始は要確認
最寄:東急東横線 妙蓮寺1分
今日の一曲
Steinway Legends: Horowitz=スタインウェイ・レジェンズと称するシリーズ。初回はホロヴィッツの一枚目。様々な作品を彼ならではの情感とテクニックで弾いている。個人的には一枚目の白眉はシューベルトの楽興の時と思っている。ホロヴィッツが超絶技巧と過度なアゴーギクを封印せざるを得ない、シンプル&ビューティーのシューベルトがそこにあった。これを聴くとホロヴィッツは普通の感覚を持った穏健なピアニストだったことが分かる。
(MusicArena 2006/9/19)
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