木の芽@石川町 |
まずは生ビール
木の芽は暫くご無沙汰で、最後に来たのは5月下旬だった。その頃には今夏がこんな酷暑になるなんて予想もしていなかった。ここのところずっと暑く、ランチ時間帯の気温は35度を下回ることはない。熱波とはまさにこのことで、黙っていても汗が滝のように流れ出る。ビールには利尿作用があるので水分補給としては適切でないと言われるが、やはりこれしかない。
肴三品
ビールのお供にはお馴染の品をオーダーする。
お新香は胡瓜と人参がぬか漬け、大根は葉と茎も刻み込んだ浅漬け。塩分は多少多めに設定。ぬかの薫りが秀逸。茄子田楽はいつもの甘めの蕎麦味噌が香ばしい一品。これも塩分が多少多めに感じられてビールが更に進む。そしてお決まりの出汁巻き卵の秀逸さといったらもう文句の付けようがない。大根おろしには多少多めの醤油をかけてほくほくと頂く。絶品。
彩りそば
家内は脂も肉もちょっと、という感じだったので100%植物性のこちらをオーダー。
天せいろ
私は久し振りにこちらの定番をオーダー。
天ぷら種は通常と変わらず、茄子、榎、南瓜、獅子唐、そして大型の赤海老が一尾。揚げ具合は非の打ちどころがなく上品な江戸前、つまり硬め薄めの衣をまとい、外はかりっと中は湿潤でジューシー。北海道空知産の粉から打った挽きぐるみ蕎麦の芳香は極めて優秀。これこそが蕎麦本来の風味であって、私たちがこの店を好む第一の理由なのだ。
お店データ
木の芽
横浜市中区石川町1丁目11
電話:045-641-5835
営業:11:30~21:00
定休:水曜
最寄:JR石川町(南口)1分、
MM21線 元町・中華街8分
今日の一曲
内田光子はモーツァルト弾きとして有名だが、この年の前後からベートーヴェンに取り組んでいた。このアルバムはベートーヴェンの後期ソナタ5曲のラインナップの一部を成すもの。今回はソナタ30番ホ長調Op.109。抑揚が仄かに効いた内田らしい密やかなエモーションが特徴。1楽章ヴィヴーチェ・マ・ノン・トロッポのパッションはそれほど強くないが熱いハートは感じられる。
(MusicArena 2006/7/27)
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