愛群@中華街 |
まずは生ビール
大型連休前後にはこの界隈ではイベントが目白押しで人出も多く、中華街には近寄りがたかった。加えて、この店は中華街としては珍しく中休みがあって14:30くらいにはラストオーダーがかかる。そして夜営業も短くて21:00に閉店。今年に入ってから何度も愛群で食べようと向かったが長蛇の列だったり早めの中休み突入だったりとなかなか縁がなかった。
前菜
この日も最近でのランチの定番、愛コースをオーダーする。だがこれがまた、写真がいつも画一化され変化に乏しくなってしまい、どうしたものかというところ。
そうはいってもこのコースは値段的にも味的にも非の打ちどころのない完成度の高い内容。この日は女将の二女とその娘(=女将の孫)が手伝いに来ていた。後片付けをするから少し待てとのこと、暫し後に二女に呼ばれ2階席へ。程なくビールと前菜が到着。癖がなくコクがあって美味しい皮蛋、チャーシュー、くらげ酢その他をあてにビールで喉を潤す。
春巻
続いて揚げたてでまだ湯気が立っているぱりぱりの春巻きが到着。筍の細切り、戻した干し椎茸の微塵切り、細切りの豚コマ、エノキなどで作った特製の餡を皮で巻き高温でさっと揚げた春巻はとても美味しい。
但し注意深く食べないと沸騰した餡で火傷してしまう。やはり、箸で事前に半分に割り、ふうふう言って少々冷ましてから添え付けのスプラウトなどを載せてゆっくりと頂くのが正解だろう。
柱侯牛腩
この店の金字塔というか中華街が誇るべき名品、柱侯牛腩つまり牛バラ煮込み、蒸籠で蒸し上がったばかりの熱々の花捲がサーブされる。
なお柱侯牛腩はコース専用に用意される小サイズで、単品のフルポーションだと二人でも食べきれないほどの量。蒸籠の中の花捲は楕円のものを折り畳んであり、これを拡げて牛バラ肉、青菜、スープを挟み、麻辣醤を適宜添えて頬張るという趣向。薄い甘みを帯びた花捲にほぐした牛バラ、とろとろのスープが沁みて非常に旨く、これを至福と言わずしてなんというか。
蝦仁炒麺
このところずっと什錦炒飯だったので、たまには違う〆ということで海老入りの焼きそばを頼んだ。
焼きそばが終わる頃に二女が杏仁豆腐、茉莉花茶(ジャスミン茶)を出してくれた。甘さ控えめの杏仁、僅かな酸味を帯びた黄桃、そして茉莉花茶が口の中の油をさっと流してくれる。ゆったりと食事をし終えて階下に降りた頃には1階フロアの客は全員去り、後片付けと掃除が始まっていた。催促されなかったので時間をオーバーして長居をしたようだった。
お店データ
愛群(あいちゅん)
横浜市中区山下町138
電話:045-641-6245
営業:11:30~21:00(20:40 L.O.)
定休:月曜(祝日の場合は翌日休)
最寄:MM21線 元町中華街4分、
JR石川町7分
今日の一曲
前回と同じ日記から引き続きショパンのポロネーズ。今回のアルバムはマウリツィオ・ポリーニ。ただしこれは全集ではなくて代表作の抜粋版。この頃のポリーニの演奏は屈託のない剛健なタッチが特徴であり、硬質感が先立つ。しかし、アシュケナージに比べてよりエモーショナル、そして独特の暗鬱たるショパンの内面を描き出していてより人間的と言うか、温度感のある解釈である。
(MusicArena 2006/6/21)
※説明不足で申し訳なかったですが、今日の一曲のショートコメント右側にあるCDジャケット写真をクリックすると、元の古い記事が表示されますのでよろしくお願いいたします。
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