Chez Akila@伊勢佐木長者町 |
アペリティフなど
浄土真宗なら4月3日が四十九日法要、家内も徐々に平常に戻っている。その前に全員が集まれるのは土曜。野球観戦の後にフレディを偲ぶ会をささやに催した。二女が先に到着し食前酒を飲んでいた。種類は不明だがカンパリソーダかスプモーニ、我々はレーベンブロイ、最終到着の長女は発泡白ワインでしめやかに献杯。因みにアミューズが非常に美味だった。
この店について
この店の前は休日には頻繁に通り過ぎつつランチタイムを過ぎているのでいつも縁がなく、それでも、とりもなおさず気にはなっていた。気にし始めてかれこれもう7~8年経つか。先週の頭に電話で予約を入れた。気さくで親切な女性が応対してくれてスムーズにことは運んだ。皆からのリクエストはフレディが生前好きだったリンゴを使った料理、または後年に好んで食べていたグレイン・フリー飼料の鹿肉に因んだ料理が食べられる店、とのこと。そこで鹿などのジビエ料理もラインナップする店を探していたら、たまたま気になっていたこの店がそこに含まれていたというわけだ。
アントレ
メニューを見ながら前菜を選ぶ。
プラ・プランシパル
メインディッシュが到着。写真の順に、本日の魚料理=鯛のムニエル(但し、真鯛ではなく、〇〇鯛と説明を受けたが思い出せなく、おそらく鯛の亜種)、牛ハラミのステーキ、カスレ=中身はポークソーセージ、鶏または鳥、牛角煮のような柔らかい肉などを白隠元豆で煮た料理、そして蝦夷鹿のステーキフランボワーズ添えをオーダーした。
ここまで食前酒や単品グラスで飲み物を何杯も注文していた。それも終わり、結局はそれでは足りずに赤ワインをフルボトルで頼むことに。この店のお薦めでもあるGrand Ordinaire(グラン・オルディネール:ピノ・ノワール種)2014年を開けてもらった。しかしそれも一瞬で、次いでV.V.=Vieille Vignes(ヴィエーユ・ヴィーニュ:ピノ・ノワール種)2015年も・・。
いやいや、女性陣の強靭なアルコール耐性には舌を巻くばかりなのだが。サーブされたワインは、そのボトルの写真を撮影するのを失念してしまった。それだけフレディの話で盛り上ったということだろう。ここはとにかく料理が美味しい秀逸なフレンチだ。相応の料金を取る店であって割安とは言えないかもしれないが。
しかし、この料理たちは素材の吟味と選択、下拵え、そして加熱調理方法と、どのプロセスをとっても瑕疵は全くなく横浜のこの界隈におけるフレンチとしては超一級のクォリティであり、CPとしては極めて高いのだ。料理をサーブしてくれたのは、たぶんあの電話で懇切に応対してくれた女性だろうが、彼女のその優れたホスピタリティとサービス精神に感謝したい。素人の私が味の解説をするにはおこがましいので個々には触れないが、非常に美味しい満足のいく素晴らしいフレンチだった。
お店データ
Chez Akila(シェ・アキラ)
横浜市中区長者町5-49-1 林ビル
電話:045-326-5888
営業:11:30~14:00、17:30~21:00
定休:水曜、第2火曜
最寄:市営BL伊勢佐木町0分、JR関内6分
今日の一曲
ラヴェル作の名曲で、通称は両手のためのピアノコンチェルト。全体はとても明媚な純音で紡がれ、短い演奏時間の中にとても多くの楽想が詰め込まれたこの作家渾身のコンチェルトと言えよう。ピアノ独奏はクリスティアン・ツィマーマン。彼は1975年のショパン国際の史上最年少ウィナーとして日本国内でも知名度が高くファンも多い。バックは言わずと知れたブーレーズ/クリーヴランド。録音は当時としては画期的な三次元音場展開を示すもの。
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