山森@白楽 |
まずはビール
ここは我が家からは最寄り駅の妙蓮寺とは反対方向、それと出掛けた後に隣の白楽駅から帰る場合には線路を挟んで逆の経路になることからなかなか利用できない店だ。最後に訪れたのは5年ほど前だった。あまり書いていないが実は相応に利用してきた。年配の夫婦が営む小さな店でテーブル席が合計14席という狭小な店。到着時は二人掛けテーブルが一つ空いていた。
天せいろ
店主は奥で料理を作り、奥さんがフロアを取り仕切る。ビールを頼んだらきんぴらの小鉢が添えられて出て来た。ぽりぽりとした食感を味わいつつキリンラガーを頂く。待つこと暫し、オーダー品がサーブ。
天ぷらは昔から種が絞られていて少な目だ。今回も前回同様に海老が二本、旬の食材である菜の花の芽、そして獅子唐が一本と潔い。ここの揚げ油は、恐らくだが綿実油を主体として胡麻油を配合して使用している。江戸前ほどの薄衣ではないが全体に硬く揚がっており、かりかりの食感だ。だけれども中はふっくらとした上等な仕上がりとなっている。
ここの海老は昔からこの寸法で、時に正統的な車海老を出していたこともあった。今回のこれは滋味が深くてフローラルな磯の香りもすることから車海老かと思ったが、この身の崩れ方から判断するに中型の赤海老だ。例によって尻尾は少々硬く、これが素直に噛み潰して飲み込めるか否かだが、これは車海老の食べ心地とは違う。だが、これはこれでとても美味な海老。
暫く来ていなかったが、山森は地元の美味しい蕎麦屋としてリスペクトすべき店で、今後あらためて訪れてその真価を確かめたいと思う。なまじ近いので訪れない店というのが何店舗かあるので今後は再訪し色々と経験するべし、と思わされた。最後に、ちょっと鄙びて中庸な濃さの蕎麦湯がサーブされたので温存していた葱の微塵切りと共に頂く。芳香が走って実に旨い。
お店データ
そば処 山森(やまもり)
横浜市神奈川区白幡町1-2
電話:045-402-4470
営業:11:30~15:00、17:00~20:00
定休:水曜
最寄:東急東横線 白楽3分
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