土曜ランチの様子。
まずはビール
この日は二人とも休み。
肴一品
午前中はそれぞれにやることもあり、部屋に籠ったり、掃除をしたりと銘々に時間を過ごした。買いたいものなどもあったが急を要するわけでもなく、連休の人出がコロナ以前に戻っている感がある繁華街などは避けて地元で過ごすことにした。
こちらは自宅から程近い小さな手打ち蕎麦の店だが、このところの時短要請を受けて営業時間が変則的だったりとハードルが高く、すっかりご無沙汰だった。しかし、まん延防止が解除され平常営業に戻している。調べたら
一昨年の年末に私一人で訪れて以来と、およそ1年4カ月ぶりだった。
正午過ぎまで各自作業をしていて、簡単に身支度をして店に着いたのが12:40くらいだった。珍しいことに先客はゼロで店内は森閑としている。がらっと扉を引いて入ると奥から女将が出て来て好きな所に座るよう指示される。まずはビール、そしてアテには野菜天ぷら盛合せを一つ頼んでシェアした。天ぷら種は南瓜、さつまいも、じゃがいも、茄子、椎茸、エリンギ、タラの芽となる。粗塩をぱらりしてレモンを絞りいただく。全てが春野菜というわけではないが風味が良く、からりと揚がっていて美味しい。そうこうするうちに後客が一組、また一組と入りあっという間に満席状態になった。
なめこそば 冷
こちらは家内のオーダーで、蕎麦は山都産の生粉打ちに変更。
写真一枚目は全景で手前側が私の蕎麦、奥側が家内の蕎麦。お椀に薄味で煮たなめこ、蒲鉾、おろし、山菜が盛られてサーブ。辛めの蕎麦汁を適量滴下し、香りの良い山都蕎麦をちょちょいと浸けていただくという趣向だ。ぬるっとしたなめこ、ざくっとした生粉打ち山都蕎麦の食感の対比が面白く、山菜と蒲鉾なども良い働きをしている。実に風情のある蕎麦だ。
おろし 冷
こちらは私のオーダーで、やはり蕎麦は山都産の生粉打ちに変更。
土日のみ数量限定で手打ちしているという山都蕎麦は尋常ならざる風味、そして豊かな旨味を湛えている。生粉打ち、すなわち十割蕎麦なので普通の二八に比べて食感が硬く弾性に乏しいが、小麦臭が皆無でピュアな蕎麦そのものが味わえるのだ。なお山都とは福島県の旧・摩耶郡山都町のことで、現在では市町村合併で喜多方市に属している蕎麦の名産地の一つだ。
蕎麦猪口に大根おろし、付け合わせの山菜、蒲鉾、刻み葱、山葵を入れてから辛めの蕎麦汁を満たす。大根は辛味はなく普通のものだが、ちょっと青臭い感じで山都の生粉打ち蕎麦に良くマッチするのだ。本枯節から引いた蕎麦汁の香味、大根の風味、そして山都蕎麦の豊かな風味と旨味が混然一体となり五感をくすぐる。これまた渋く味わい深い蕎麦。心ゆくまで味わった。
お店データ
そば処 山森(やまもり)
横浜市神奈川区白幡町1-2電話:045-402-4470
営業:11:30~15:00、17:00~20:00
定休:水曜
最寄:東急東横線 白楽3分
クラシック版:今日は何の日?
5月7日は、ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」初演の日、ブラームス、チャイコフスキー生誕の日。
※ベートーヴェンの第九は1824年5月7日ウィーンのケルントナートーア劇場で初演、指揮はミヒャエル・ウムラウフ、オケはアマチュア混成だったという
※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介