Boccherini: Madrid / Fandango etc.@Ophelie Gaillard |
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ボッケリーニ:
①ファンダンゴ
(2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、2つのギター、打楽器、カスタネットのための五重奏より~ニ長調 G448)
②チェロ協奏曲ニ長調 G483
③アリア・アカデミカ“Tyrannous love(暴君の愛)” G557
④チェロ協奏曲ト長調 G480
オフェリー・ガイヤール(コンチェルタンテ・チェロ&音楽監督)
(ガイヤールの使用楽器:1737年製、Francesco Goffriller)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ③)
ロルフ・リスレヴァン(ギター)
プルチネルラ(器楽アンサンブル)
ボッケリーニはバロックの終焉期から古典派の時代までを生きた作曲家・チェロ奏者で、モーツァルトとはほぼ同時代を生きたことになる。この頃の古楽チェロというとアンナー・ビルスマの演奏様式を連想してしまうが、このガイヤールのボッケリーニを聴くとそういった固定観念がいともあっさりと破壊されてしまう。
ふくよかで女っぽい、そして生命の息づく演奏であり艶めかしいチェロだ。ファンダンゴは熱い展開で目まぐるしい曲、そしてガイヤールの変幻自在な弦捌きが耳を捉えて離さない。アリア・アカデミカでは一転して黒子に回ってアシストするガイヤールが控えめで宜しいし、そしてこのソプラノも楚々として切々と歌う好演なのである。
この作品集は蒸留水のようなボッケリーニ初期作品とは異なる異国情緒漂う、言ってみればちょっと猥雑な曲想が特徴なのだがガイヤールの活力漲る解釈と演奏、そしてプルチネルラの好アシストにより、光と影を感じさせる色彩感の強い仕上がりとなっている。音楽ファン必聴の一枚だ。
(録音評)
naive ambroisieレーベル、AM126、通常CD。録音は2007年1月&4月、パリ、ポワジー劇場、ノートル=ダム大聖堂とある。
1トラック目の初っ端から見事にやられてしまった。いやはや凄い録音である。チェロの弦が見える、いや、松ヤニが飛散する様子が録音されている、と言ったら言い過ぎだろうか。それほどに実在感のある気色の悪いリアルな収録で、高解像度でありながら気品に満ちたまとめ方は誠に秀逸だ。アンビエント成分は多め、多少オン気味であるが音場空間が広大に拡がる超優秀録音。
今までのnaiveとはちょっと違う、ざらつきが目立つ録音だがこれも作品の趣向に合わせたものだろう。あちこちから予測できない音が次々と現れてギョッとさせられっぱなしで非常に楽しい展開だ。オーディオ・ファンにもお勧めのちょっとビックリ系の一枚。
尚、同梱のDVDはリージョン相違のため国内市販DVDプレーヤでは掛からない。
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ガイヤールのCD、ボッケリーニのはチョイと高いので、フォーレの
チェロ・ソナタのを購入してみました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2664773
素晴らしい音響と音楽性、良いですね。
シシリアーナは、中学のとき、土曜の深夜0:00に東京12chで
やっていた「this is tom jones」でのジュンのCMで印象的に
使われていたのを思い出しました。当時は何の曲かも分からず、
後にこの曲とアランフエスだと知りました。
失礼しました。
バッハの無伴奏の1番、昨年12月の王子ホールとのテロップがありましたが、
非常にオーソドックスな演奏と感じ、好感が持てました。
残念ながら、気づくのが遅れて前奏曲が聴けませんでしたが。
この方のバッハの全集が以前に出ていたらしいのですが、廃盤みたいですね、残念ですね。
NHK、BS2のホームページを見ていたら、5/8にはバッハとブリテンの
チェロ組曲3番の全曲を再放送するようですね。
これは見れない・・・・・・家人に録画しといてもらって見ると
しましょうか。
>バッハ全集、探してみましょうか??
HMVとAmazonは品切れみたい、マスター様の「伝手」がありますか?
廃盤だと聴きたくなるものですね、よろしくお願いします。
でも、王子ホールのあれだけしっかりした収録ソースがあるんだったら
DVDとか出ないかな?w
DVDとか出ないかな?w
何枚かあるような噂は聞いたことありますが確証はないです。この前のイザベル・ファウストのリサイタルにもNHKのハイビジョンカメラが入っていました。その後BSで放映されたらしいですが・・。
これはすごい録音ですね。
ところで、このDVD、6,7年前に買ったデジタル放送非対応のDVDプレーヤーでは再生できました。古い小さなモノラルTVにつながっているだけなので、音質の評価はできませんが。
そうですか・・。DVDはちゃんと見られましたか。それは良かったです。ウチではWindowsのメディア・プレーヤーで見ました。
ところで、ガイヤールの陰影の強い演奏、どうです? かなり良い雰囲気でしょ?w 音質もなかなかハイセンスで宜しいかと・・。
またおいで下さいませ(^_^)。
録音の方は歌い手の顔の動きがわかりますね。ところで、私のうちでの再生では、5トラックの9分18秒当たりから歌い手のフォーカスが左の方向に広がり、その後左に向けてやや収束、その後10分16秒当たりで再び中央に収束します。
「ソプラノの明らかな伴奏部分でもそれぞれの楽器がソリストであるかのごとく音量を保持していますね」という意味です。強弱記号のない楽譜なんでしょうか。
私もボッケリーニの楽譜は手許に無くて見ていませんが、バロック期~古典派までは強弱が付けづらい楽器が主流だったので、ロマン派以降に出現したpp(ピアニッシモ)、p(ピアノ)、f(フォルテ)、ff(フォルティッシモ)という概念は割と弱かったんでしょうね。
ボッケリーニの他の作品でも割と淡々とした、そして強弱の付け方が明確じゃない曲が多いです。ま、バッハなんかもそうですが、強弱を付けるためにテンポを変化させた、という表現形式の時代ですね。弱くしたいところはゆっくりとしたテンポ、強めたいところは急速なテンポ、っていた具合です。
因みに鍵盤楽器のピアノの名称は、ピアノ(弱音)とフォルテ(強音)がちゃんと付けられるから、という事に由来しています。モーツァルトの時代に出現したピアノフォルテという、今よりもかなり小型のグランドピアノ型の楽器が原型です。
ご指摘のトラックにおける歌唱が左右に揺らぐ現象については今ははっきり印象に残っていないため、明日帰宅してから件のCDを再生して確かめて、それから改めてコメントを致しますね。
ではでは・・。
改めて聴いてみました。そうですね、ソプラノの基本的な立ち位置は中央より一歩くらい左ですね。それが右の方へ行ったり左へ戻ったりってのが観察されます。肩を左右に周期的に回転させながら歌っているようですね。これ、一般にもよくある現象ですw
そうなんですか。
あの部分で少しフォーカスが広がるような気がしたのですが、体の向きによってそうなるのでしょうね。
顔の動きがよくわかると感心していたのですが、実はよく動く歌手なのかも。
また、録音が鮮明なため、鋭敏に感じてしまったのかもしれません。
http://musicarena.exblog.jp/8657158
ガイヤールのバッハ全集、見つけました(爆
先日に、たまには行こうかという中古屋さんに久々に
顔を出したら、あら、あった・・・・・・
先日の王子ホールよりも引き締まった演奏のように
感じますが、ナンにせよ、嬉しいです。録音も素晴しいですし。
ではでは。