オーディオという趣味とオーディオマニアという人種 |
オーディオマニアとは
記録媒体は蝋管からSP盤、LP盤を経て1982年にCDが発売されデジタルの世界へとやってきた。その間、再生される音に拘って装置を吟味し、使用方法や設置方法に気を配り、並々ならぬ精力を傾注してきた人々=オーディオマニアは多い。
ところで、オーディオマニアという人種は一筋縄ではいかず、また何通りかの類型に分けることが出来るし(自分もその一人だろうが・・)、また愛好する音楽の種類によっても類別方法が異なる。一方で、これといった音楽ジャンルに固執しないタイプ、音楽そのものには特段興味がないという摩訶不思議なタイプも存在している。
従来は販売店や展示会、雑誌を中心とした人脈構築が主流であったが、昨今のWebの発達によりネットを通じてオーディオに関する情報交換や交際を行ったり集うという新しい人脈形態が出現している。
Ⅰ類 快楽音追求派
音楽ジャンルは問わず、自分が気持ち良いと思う音質を追求するものの、その気持ち良さの規範が他人とは客観的に共有できず、また○○○に似た音響などという規範も持たないため、ありとあらゆる機器に高額投資を行い、また好みも度々変化することから買い換え遍歴を繰り返す。本人はどこかゴールに向かっているつもりであるが周囲から見れば無限ループに陥っているだけ。
Ⅱ類 原音追求派
音楽ジャンルはクラシック、アコースティック・ジャズが多い。○○○ホールのステージの音、ライブハウスの△△△△の客席にいるような臨場感などを追求する。他の類型からは「電気音響で原音の探求は所詮不可能」との誹りを受けるも、ひるむことなく日々追求を続ける。
Ⅲ類 人脈交流重視型
オーディオをネタに集う、いわゆるオフ会でガヤガヤやるのが好きなだけのタイプで、そのコミュニティ構成員の平均的なレベルの装置を、なにも熟考することなくそのまま揃えているのが殆ど。しかし、新しい情報に関する嗅覚は鋭くメンバー内では貴重な情報源とみなされていることが多い。実際にはこのタイプの人間はオーディオが真に好きではなかったりすることもあり、事情はなかなかに複雑。
Ⅳ類 装置愛好派
音楽には殆ど興味はなく、機械そのものが好きなタイプ。このタイプは亜種が多い。機器を自作することに生き甲斐を見いだしているタイプ(故人の某評論家の理論を盲信していたり、危険な設計のアンプ研究者の回路を信奉していたりする)、特定の超高額ブランド製品を偏愛するタイプ、特定のヴィンテージ製品を寵愛しているタイプ、機器の特性と性能数値にしか興味がないタイプ、アナログLPレコードが全てにおいて勝っていると信じて疑わないタイプ、特定の評論家やマニア間で有力者と目される人物が推奨する装置に固執するタイプなど、様々だ。
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そして、全ての類型において音に対する感受性の高い低いという特性が存在する。この感受性の高低によりその人の持つ装置系の完成度の高低が決まると言っても過言ではない。要は耳が悪い人の装置はどうやっても音が悪いのだ。
結言
以上、これらの類型のうち純粋に一つのカテゴリーにだけ属している人は少なく、どれかとどれかを組み合わせたタイプというのが一般的だろう。つまり原音追求はしているが超高額ブランドも好きなタイプ、快楽音を好むが自作も好きなタイプ、原音追求もしているがたまには快楽音に浸ってみたいと願うタイプなどなど。
オーディオは趣味であるからどのような追求方法でもどういう装置を使っていてもいっこうに構わないし、どの方法が正しくてどの方法が間違いだ、などと断ずる性質のものでもない。
さて、自分はどのタイプだ?
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ほんとに自分ではどうにもならないこともありますからねー。
でも音楽を愛する一位悪い人はいないと思います。
今日もスマイル