コントラバスの奇跡@河原泰則 |
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コントラバスの奇跡 THE MIRACLE OF THE CONTRABASS
1 ヴォカリーズ/ラフマニノフ
2 ヘ長調のメロディ/ルービンシュタイン
3 G線上のアリア/バッハ
4 アダージョとアレグロ/シューマン
5 トロイメライ/シューマン
6 くまんばちの飛行/リムスキー=コルサコフ
7 白鳥/サン=サーンス
8 夢/ボッテシーニ
9 モーゼ幻想曲/パガニーニ
10 ロンディーノ/クライスラー
11 コル・ニドライ/ブルッフ
河原泰則(Cb)、Angeline Pondepeyre(Pf)
河原泰則は、このCDの録音当時は、あのWDR(ケルン放送交響楽団)の主席Cb奏者とのこと。現在もそうかどうかは分からないがソリストとしても精力的に活動している模様。
とにかく凄いとしか言いようがない、凄まじいテクニックと歌心だ。どの曲も耳に親しみのある名曲ばかりだ。テクニックとしてはバンブル・ビー(熊ん蜂の飛行)がとにかく凄くて、とてもコンバスで弾いているとは思われない。ヴォカリーズ、トロイメライ、コル・ニドライの出来は出色で、極太のコンバスならではの味わいとなっている。
先週取り上げたCDでは旋律の安定度が今ひとつでソロ楽器としてのコンバスの拠って立つ道が困難だと感じた次第だし、名手ゲイリー・カーの演奏でも多分にアクロバティックな部分が強調されたコンバス然とした音だったのだが、このアルバムはそれらとは一線を画する豊かな音楽性を湛えていて目から鱗だ。そして複雑で微細なスケールの安定性は素晴らしく、チェロの名手たちの演奏と遜色ない、いや、それを凌駕するパフォーマンスと言って良い。
(録音評)
ソニー・レーベル、SRCR9952、松本市ハーモニーホールでの録音で1995年09月リリース。20bit SBMの最盛期の録音で音質は極上だ。この頃までのソニーのCDは素晴らしい収録が多く、逆に最近ではプアな録音が多い気がする。
コントラバスの等身大の胴鳴りとピアノの伴奏が心地よい透明な響きで克明に収録されている。ステージに地鳴りのように響く踏ん張る靴音の重低音もしっかりと入っている。
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