Mendelssohn: Sym#4&5@Krivine,La Chambre |
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Felix Mendelssohn
Symphonie Nr.4 A-Dur,op.90 "Italienische"
Symphonie Nr.5 d-moll,op.107 "Reformation"
Emmanuel Krivine/La chambre philharmonique
エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・ションブル・フィルハーモニック
クリヴィヌはピリオド楽器(古楽器)演奏の分野でたまに目にする指揮者/研究家で、彼が率いるラ・ションブルもまたピリオド楽器を用いるオケと言うことでちょっと注目。
元々抜けるような明るく開放的なイタリアは、更に、眩く光り輝く程に加速して突き抜ける演奏である。歴史的オケのマッタリしたアカデミックな演奏とは一線を画している。一点の曇りもない明晰な解釈はテレマンやボッケリーニを想起させられる。イタリア旅行中の心象を書き綴ったとされるこの名曲は、聴いていてもどこかウキウキとさせられるものである。
一方の宗教改革は元々ダルな曲であるが強奏と強打の連続で、無理矢理聴かされてしまうと言った雰囲気だった。こちらの方はこれ以上のコメントはない。
器楽配列はバロック的で変則の古楽配列っぽく聞こえるが、それほど違和感はない。弦は特筆すべき軽い美しさであり、これはピリオド楽器(バロック・ヴァイオリン等)の効果であろうか。
(録音評)
Naïve:V5069 いつものナイーヴらしい、いやそれ以上に屈託が無く明るく、そしてちょっと典雅に香る優秀録音である。残響が非常に豊かなサウンドステージ上に各パートが目一杯に並び、エネルギッシュな演奏を繰り広げる。そしてその様は映像が無くても十分に見えてしまうほどリアルなものである。器楽配列の奥行きが面白いほどに見えてしまう。
しかし、最近の通常CDは音質がよいものばかりで、評を書くのに苦労する。ここのところハズレCDをずっと引いていない気がするが、実はウチのスピーカーで掛けたら全部この音質になると言うことだと困ったものだ。まぁあり得ない話しだろうが・・。
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