Vespres@Cao, Arsys Bourgogne |
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Pierre Cao / Choeur Arsys Bourgogne
ピエール・カオ指揮 アルシス・ブルゴーニュ声楽芸術集団(合唱団)、プラハ・グレゴリオ聖歌隊
デウス・イン・アジュトーリウム(グレゴリオ聖歌)
マリア・スタバト・アド・モヌメントゥム(グレゴリオ聖歌)
我が主は言われた(ティエリー・エスケシュ作)
コンヴェルサ・マリア(グレゴリオ聖歌)
わたしは心を尽くして主に感謝する(ピエール=アドリアン・シャルピィ作)
ノリ・メ・タンジェーレ(グレゴリオ聖歌)
いかに幸いなことか、主を畏れる人(ニコラ・バクリ作)
オ・クァンタ・ヴィス・アモリス(グレゴリオ聖歌)
主の僕らよ、主を賛美せよ(ギヨーム・コヌソン作)
エクスキレバト・マリア(グレゴリオ聖歌)
すべての国よ、主を賛美せよ(レジス・カンポ作)
コンフィテボル・ティビ、ドミネ・レックス(グレゴリオ聖歌)
フラヴィト・アウステル(グレゴリオ聖歌)
ディフサ・エスト・グラティア(グレゴリオ聖歌)
イン・ディエブス・イリス(グレゴリオ聖歌)
わたしの魂は主を崇める(フィリッペ・フェネロン作)
キリエ・エレイソン?パーテル・ノステル?オライソン(グレゴリオ聖歌)
ベネディカムス・ドミノ(グレゴリオ聖歌)
現代作曲家による晩祷を、古典的なグレゴリオ聖歌で挟みながら並べた歌曲集。完全なアカペラで混声4部合唱と思われる。曲の並びには何やらテーマ性があるらしいが、ここの作品の解説は全て読み切れていないので不明。クラシックに分類するにはぎりぎりの線と思われる非常に宗教色の強い音楽だ。以下、ライナーより少し紹介。和訳はちょっと怪しいが。
ベズレー(フランス・ブルゴーニュ)は巡礼地サンチャゴに通ずるリモージュの四つ角の起点。ここには、処刑されてから復活したとされるキリストが会ったと言い伝えられるマグダラのマリアの遺骨が安置されている聖マドレーヌ教会がある。マグダラのマリアへの晩梼は伝統的に様々な形式で歌い継がれてきたが、このたび、フランスの現代作曲家6名が晩祷に供する新たな作品を書いたもの。
非常に透明感のある冷涼な合唱と独唱が耳に残る佳作だ。最初は独特の宗教色からか強い不安感と違和感があったものの、ひとたび嵌ると心地よい肉声から耳が離せなくなってしまう。
(録音評)
Accord Classicレーベル、Universalグループとのキャプションが付いている。2005年12月、フランス南部ベズレーのアスカン教会で録音とある。
非常に残響の長い美しいホールトーンで、澄み渡った空間に比較的線の細いArsysの和声が浸透していく。人数的にはそれほど大編成ではないだろう。また、マイクも数多く立ててはおらずワンポイントに近い自然な集音だ。後列に合唱、前列にソロが位置し、立体的な音響効果を生み出しているが、よくよく聴くと歌手の一人一人の姿が浮かび上がっている。
このCDは再生がなかなかに難しい。最初に掛けた時、渾然一体となった少し腰高なコーラスがこのCDの美点かと感じたが、一人一人の歌い手が絶妙なテクスチャを織りなすのではないかと思い返し、スピーカーの振り角を再調整してみた。セッティング位置を抜本的に変更したのは半年ぶりのことである。振り角を極浅くセットしたその時、一人一人の顔が浮かび、見事なビームが散乱し始めた。この位置は更に厳密に追い込む必要性があると感じている。
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