自家製麺 SHIN(新)@反町 |
まずはビール
今日は計画年休を取得し、朝から家のことをしていた。
アゴだし冷やしめん+小ライス
暑いシーズンだけの提供となるこの逸品。実に久し振りだ。
具は国産豚肩ロースのローストポーク・スライス、出汁で煮付けた薇(ぜんまい)、クコの実、柚子の皮、万能葱といったところで抜かりはない。氷が浮かぶガラス器からスープを一掬い。凛と冷えた飲み口は軽量ながら、じんわり旨い。もちろんパッツンとした自家製麺も硬く締まりアゴ出汁への濡れ性が抜群。一掬いが次の一掬いを誘って止まらない。暫し放心状態。
小ライス ▶冷し雑炊
麺は一気に啜り尽してあっという間の完食。
その後は無論こうなる。小ライスには取り置いていたローストポーク、薇、クコの実などの具材を載せ替え、その上から残った冷アゴ出汁をたっぷり、ひたひたとかける。おもむろにぐずぐずしてからアゴ出汁に浸ったご飯を掬って啜る。冷たいアゴ出汁とご飯粒のコラボは予想以上に深い滋味。旨味が脳天直撃するも体は冷えて心地良し。もう、人間が心底駄目になった。
お店データ
自家製麺 SHIN(新)
横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~15:00(夜営業は当面休止)
定休:月・火・水(祝日でも休業)
最寄:東急東横線 反町4分
※感染症対策のアルコール消毒は万全
カウンター席には仕切りあり
クラシック版:今日は何の日?
7月1日は、エリック・サティの忌日。
エリック・アルフレッド・レスリ・サティ(Érik Alfred Leslie Satie フランス語: [eʁik sati]、1866年5月17日 - 1925年7月1日)は、フランスの作曲家。音楽界の異端児、音楽界の変わり者などと称され、ドビュッシー、ラヴェルにも影響を与えた。
「3つのジムノペディ」(1888)や「3つのグノシエンヌ」(1890)といった珠玉のピアノ曲が有名なサティは、多くの研究者たちによって「ミニマル・ミュージックの元祖」と評され、ほぼ1世紀の時間を隔てたポスト・クラシカル(ネオ・クラシカル)の美学にも大きな影響を与えた側面を持つ。
もともとサティ以前にも、オスティナートやグラウンド・バスといった反復を特徴する音楽語法、あるいは永久にループ演奏が可能な常動曲などは存在したが、反復そのものに意味を与えた作曲家は、西洋音楽史上おそらくサティが最初である。840回もの繰り返しが楽譜に指定されていることで有名な「ヴェクサシオン」(1893-94頃)は1963年、ジョン・ケージら12人のピアニストの交代演奏によって初演(演奏時間約18時間)。2007年にはマイケル・ナイマンやギャビン・ブライヤースらミニマル・ミュージックの作曲家たちも完全演奏にチャレンジしている。さらにサティは、聴衆が意識的に音楽を聴くことを前提としない室内楽曲「家具の音楽」(1920)を作曲したが、一種のBGM(環境音楽)を目指したと言える彼の方法論は1970年代のブライアン・イーノにも影響を与え、イーノがアンビエント・ミュージックを始める大きなきっかけのひとつとなった。
パリ音楽院中退後、カフェ・ピアニストのアルバイト生活を続けながら「ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)」(1900)のようなシャンソンの名曲を残したり、ピカソやコクトーといった芸術家と交流を深めながら現在で言うところの「コラボ」に挑んだり、ルネ・クレール監督の実験映画『幕間』(1924)では作曲に加えて出演も果たすなど、20世紀初頭パリのアート・シーンとエンタテインメント・シーンを股にかけて活躍したサティの生き方は、21世紀のポスト・クラシカルの作曲家たちの生き方にも重なるところが多い。アルコール中毒が原因で、1925年7月1日にパリ14区のサン=ジョゼフ病院 (fr) で没。
(ユニバーサル・ジャパンより)(再掲)
※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介