ある風景:Kikuna pond, Yokohama@Feb /fin |
ハシビロガモ
4~5年前まではこの水鳥も今の季節には多数飛来し、隣のプールで羽を休める姿を見たものだがこのところあまり見掛けなかった。今年は割とまとまった数のハシビロガモが元気に泳いでおり懐かしかった。
バン
バン(鷭)は鶴の遠縁にあたり、クイナの仲間のようだ。10年ほど前までは池の真ん中が葦の大きな茂みになっていて、そこを根城に繁殖していたバンは菊名池に定住する代表的な水鳥だった。だが池が浚渫されて葦の林が縮小されてからは姿を見なくなった。今回は羽数は少なかったが確かにバンが泳いでいて嬉しかった。写真が小さくて分かり辛いが・・。
お馴染みのカルガモ、キンクロハジロ
警戒心がないというのか、安全な環境というのか、たまに池から上がって岸辺で寛いでいるカルガモを見かける。近寄っても逃げる風でもなく、ゆっくり休んでいた。
地図(再掲)
今日の一曲
引き続きペライアのパルティータ・アルバムから。前作とほぼ同じ曲想で始まる1番だが、徐々に前作との相違点が現れてくる。それは温度感の低さで、ゆったり目に聞こえるパッセージの狭間は緻密な音粒で埋められていることに気が付く。変ロ長調特有のフローラルでブリリアントな佳作のBWV825は、確かに明るいは明るいのであるが底抜けに明媚かというとそうではなくてどこかメランコリックな風情もあってなかなかに大人の表現。デュナーミクと控えめなアゴーギクがゆらゆらと交錯し、とても均整の取れた美しい対位法だ。
(MusicArena 2010/5/22)