小嶋屋@三吉橋 |
生ビールと肴二種
到着は13:00頃。混んでいるかと思ったが1人客が3人、2人客が2組と割と空いており、広いテーブル席に案内された。まずは生ビール、肴には今が旬の若竹煮、揚げ茄子を注文した。ビールと若竹煮は程なくサーブ。筍は胴体はこりこり、穂先はしんなり柔らかで、香りが頗る良い。暫くして茄子も到着。揚げ茄子とあったが焼き茄子を皮剥きしたものだった。これまた瑞々しい青臭さが春っぽい。
三色もり 田舎抜き+よもぎ切り
家内は季節の変わり蕎麦としてメニューに載る「よもぎ切り」を頼もうとしていた。しかしそれだと飽きて全量は無理かもしれないとのことで、更科+もり+田舎がセットになった三色もりを頼むことに。花番さんに三色もりと告げたら、本日は田舎蕎麦が終わったので代用はよもぎ切りの由、これ幸いと変則の三色もりをオーダー。擂った山葵、葱、大根おろしなどの薬味が素早くセットされる。
鴨せいろ
セットされた薬味だが、少し濃い緑色のものは擂った山葵に見えるかもしれないが、じつは柚子胡椒なのである。これを僅かに箸の先に取り、合鴨の削ぎ切り肉にちょちょいと乗せて頂くと、合鴨の脂に柚子の風味と酸味が調和して絶妙な味を醸すのだ。もちろん、丸太切りの長葱そして風味の良い蕎麦との相性も抜群。これを至福と言わずして何をか言わんや、だ。
その後、先客が徐々に帰るが、後客もぽちぽちと入って来て、満席になることはないにせよ一定数の客が常に蕎麦を手繰っているという状態が続く。誰しもが皆、穏やかな時間の経過を楽しみつつ蕎麦をゆったりと啜っており、我々もそのうちの一角を形成しているのである。時間の進みが緩やかであることは良い蕎麦屋が備える要件のうちの一つなのだ。
お店データ
三吉橋 小嶋屋
横浜市南区中村町3-188-9
電話:045-261-0391
営業:11:30~15:30、17:00~20:00
定休:月曜
最寄:市営BL阪東橋8分、伊勢佐木長者町11分
京急黄金町13分
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