末廣家@六角橋 |
およそ13時の到着で、カウンターは先客で半分くらい埋まっていた。券売機で買った食券は二人とも普通のラーメン+味玉。現金トッピングだが、家内は野菜畑、私は極太メンマ+玉葱。券売機からほど近いコーナー横に着席し、好みコール(家内:硬め薄め、私:硬め多め)し暫し待つ。
新しい若い女性スタッフ2名が厨房内で働いており、大将から懇切丁寧に指導を受けている最中らしい。この時は鶏湯の灰汁取り、また玉葱の微塵切り、叉焼のカットを命じられそろそろ・・とやっていた。そうこうしているうちに我々のオーダー品がサーブされる。まずは湯掻いた野菜を丼に山盛りにした熱々の野菜畑、そして私の玉葱が小鉢で到着。少し経ってラーメンが同時に到着。
スープを一掬いする。昨年末とはまるで別の店のような風合いで、実に円やか、そして深い滋味が行き渡っていて素晴らしい。醤油のフックとしては本家よりは弱くてマイルドだがこれは好みだ。自分的にはこの末廣家のスープの方が落ち着いていて美味しいと思う。しかし、本家の直系であるならがつんと刺激的な塩分が立っていなければだめだ、という人もいるであろうが。
麺は定番・酒井で、硬茹でオーダーなのでぽっくりした粉っぽさが残っていてよろしい。スープの粘性は昨年よりかは強くなっていて麺がスープをよく持ち上げる。但し、重量級のどろっとしたものではない。チャーシューは小型のものが一枚で、オープン当初よりかは分量が減った感じ。現金トッピングとした極太メンマは見た目にはハードそうだが実際には柔らかく、歯でにゅわっと切れる感触が面白い。
ここに小鉢で供された玉葱の微塵切りを大量投入し、レンゲでスープおよび麺に馴染ませる。立ち上る玉葱の香しい匂いが更に食欲をそそるのだ。麺に玉葱の味と風味、若干の辛みが乗り移りとてもおいしいのだ。この時点で葫、千切り生姜、豆板醤を若干加えると、豚骨スープの深みが更に増しておいしくなる。味玉は黄身が若干緩い茹で加減だがそこそこの塩分と相まって上々の出来栄え。
家内の頼んだ別丼の野菜畑は量的には多く、女性には少々ハードルは高いかもしれない。しかし、大量の食物繊維が摂取できることは請け合いであり、多少なりとも豚骨の諄さを中和してくれる。野菜をラーメン丼に適宜移してスープ・麺とともにいただくのも良いが、野菜の上からは軽くドレッシングが添加されていることから、この野菜だけを副菜のサラダとして単独で頂いても行ける趣向となっている。
この店の場合、割と回転が速く、満席にはならないものの入れ替わり立代わり常時カウンタに客がいるという状況で、かなり繁盛していた。オープンして一定期間が経ったが、生真面目で丁寧な仕事ぶり、懇切な接客態度と、商売としては正攻法を行くそのスタンスは地域住民からはしっかりと受け入れられているようで安心したし、ここに来てオペレーションとともにスープの味もどっしりと落ち着いた。
末廣家
横浜市神奈川区六角橋1-14-7
電話: 045-642-3400
営業: 11:00~21:00(スープ切れ終了)
定休: 日曜
最寄: 東急東横線 白楽 10分、東白楽12分
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