若竹@野毛 |
焼鳥でも食べたい気分だったのでふらりと野毛へ向かった。夜に野毛で飲むことはまずなくて、驚いたのはその人出の多さだ。ハマスタではデイゲームで阪神戦があったせいか黄色い格好をした少し乱暴な若者の闊歩が目立つ。片や勝利した青い服装の若者たちは通常通り品行方正に静かに杯を傾けている様子で、実に好対照なのだ。
野毛には焼鳥や鰻、おでんを食わせる店が多く、選り取り見取りである。そんななか入ったのは昭和初期の化石とも言える老舗、若竹。暖簾をくぐるのは数十年ぶり、大将も歳をとった。メニューはなく品書きも貼っていない店内は古来の焼鳥屋であって、今時分は地方でもこんな店はまずはない。焼き場の目の前のカウンタに座る。
とりあえずは瓶ビールを出してもらって喉を潤しつつ、大将にお任せの焼鳥を順次出してもらう。写真は手羽焼、鶏皮、椎茸、ハツ、特製お新香。ビールで腹が膨れたので途中から熱燗をつけてもらった。酒は特選黒松白鹿で、これは昔の言い方だと特級酒ということになる。ぴりっと辛く、きりりと引き締まった昭和中期を代表する銘酒。
途中からカウンタをぎゅうぎゅうに詰め、猫の額ほどのテーブルも埋まって大盛況。仕込んでいた串も急激に減り、大将はそろそろ終わりに近いとの合図を送っている。手羽あたりをもう一本ずつ頼もうかと話していたが他の客に悪いので遠慮して〆ることに。すると定番の熱々鶏スープがサーブされる。ほろ酔い気分で店を後にした。
焼鳥 若竹
横浜市中区野毛町1-38
電話:045-231-0880
営業:17:45~22:00
定休:日曜
最寄:JR桜木町6分、市営BL桜木町3分
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