KIRA@伊勢佐木町 |
あまりに暑いせいかオデオン交差点を渡ったイセザキモール三丁目以西の人通りは少なく活気はない。パチンコ屋の呼び込みだけが目立っていた格好。これほど暑いと健康上の配慮というよりかは生命の危険を感じてしまうほど。本来ならニュースや天気予報で警告している通り冷房が効いた家でゆっくり過ごすのが正解なんだろう。
さて、この店は平禄寿司の手前、ガストの斜め向かいというロケーションに6月下旬に新規オープン。気にはなっていたがようやく訪店。間口は狭くて細長い厨房を囲う格好の対面カウンタ、通路を挟んで壁際に2人掛けの小さなテーブルが並ぶ格好の小型店である。造作は新しく、白を基調とした明るく清潔感のある雰囲気だ。
若い男性店主が迎えてくれた。入口で食券を買うシステムで、タイカレーのメニューが並ぶ。最上段がグリーンカレーのシリーズだったので二人ともそれに従い、グリーンカレーのサラダ付きのセットというのにした。因みに家内はご飯少な目のセット、私はノーマルのセット。こういった暑い日に外せない生ビール券も購入。
食券を出すと愛想の良い店主から今しがた生ビールの樽を交換したばかりで運が良いと言われた。たっぷり目に注いでもらった生ビールで渇きを潤しつつ待つこと暫し、セットのサラダがサーブ。思ったよりも小振りで可愛い。分量的には女性客向けと思われる。ドレッシングはタイ風ということでなく普通の和風+マヨ味だった。
ついでメインのグリーンカレーがサーブされる。趣のある陶器製の楕円皿に盛られたライスはよく見ると長粒米だ。そして深めのボウルに盛られたグリーンカレーはほんのりと緑色をしている。普通、グリーンカレーをタイ料理屋で頼むと、緑というよりかは乳白色であることが殆どだがこれは本当にミントグリーン色を纏っている。
具は鶏のささ身あるいは胸肉、色違いのパプリカ、筍の細切り、大根の賽子切り、素揚げしていると思われる茄子など。鶏についてはもも肉ではないのでボソボソするが油脂成分が少なくてヘルシーだろう。スープだが、ナンプラーの香りが強くて辛味は中庸、そして塩分が主体のシンプルな味付けで甘さが殆ど感じられない。
タイ料理屋のカレーは大概は甘ったるいが、これは淡麗で結構良い感じ。店主曰く、甘いタイカレーは日本人の口には今一つ合わないとの判断から砂糖の類の甘味は一切加えていないという。反面、インパクトには欠けるというか、ずっしりと来る食べ応えが得られないような気はする。個人的には好きな味だが、今後どうだろうか。
タイカレーには筍は普通入っているが、この店の筍は細切りであって、かつ下処理が施されているためか殆ど竹臭くないし、鶏肉はもも肉を使っていないことから旨み成分の浸出が殆どない。甘みを抑えた淡麗辛口には賛成なのだが、具材などから滋味を強く引き出し砂糖の甘みを凌駕するなどの工夫があっていいかもしれない。
タイ料理のアプローチによらないタイカレー、この界隈にはタイ料理屋が多いのになかなかにチャレンジングなポイントを突いて来ていると思う。個人的には今後も応援していきたい店で、頑張ってやって行ってほしいと思うのだった。
ASIAN CURRY KIRA(キラ)
横浜市中区伊勢佐木町4-117
電話: 045-325-9810
営業: 11:30~15:00、17:00~20:00、
水曜:11:30~15:00
定休: 木曜
最寄: 市営BL 伊勢佐木長者町5分、JR関内10分、
京急 日ノ出町7分
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