さんたるちあ@横浜 |
さんたるちあは、横浜駅の北口から鶴屋町方面に川を渡ったエフテムビルという古い建物で営業していたのだが、昨年の秋口に橋詰の白十字ビルに移転した。エフテムビルの頃は1階のフロア以外に2階の広いスペースでパーティーが出来るような大規模なイタリアン・バルだった。
それが、建て替えということで白十字ビルへ移転したようだが、このビルもエフテムの所有のようで、半ば強制的にテナントを整理してこのカジュアル・イタリアンの名店を引越しさせたようだ。なお、旧店舗があったエフテムビルは現在では取り壊しの最中であり、新しくビルが建ったら、さんたるちあもそちらへ戻るのであろう。
白十字ビルに移転してからは初めての訪店。2階が同じくエフテムが経営する創作和食の「あんだんて」、3階が移転してきたさんたるちあ。元々このビルは純喫茶白十字が営業していたため当時からの構造をそのまま残しており、上下階で仕切りのないオープンスペースがカーブ階段でつながった格好。なお、レジは別々となる。
従前のランチコースが同じ値段で提供されていた。しかし、サラダ・バー、スープ・バーが導入されセルフで録り放題に変更されていた。パスタやピザなどのメインディッシュは対面にてスタッフへ注文。頼んだのは二人ともパスタで、サーモンとブロッコリーのクリームソース、ヤリイカとほうれん草のペペロンチーノ。
オーダー後は近くのサラダ・バーで好きな野菜を盛り付け、隣のスープ・バーでカップにスープを注いで席に戻る。サラダについては量的に自由にできるのとドレッシングがサウザン、胡麻、和風など数種からチョイスできるのが良い。スープについては冷製コーンクリーム・スープの一種のみであった。
サラダを頂きながら談笑すること暫し、オーダー品が到着。サーモンの方は割と芳醇なクリームソースで、パルミジャーノも少し入っているようで濃厚さもある。そこにフレッシュで青味のあるブロッコリーが合わさることで諄さが緩和されて良い感じだし、こりっとした歯触りがアクセントとなっている。
ペペロンチーノには蛍烏賊ほどの小さなヤリイカの胴体が多数散らしてあり、オリーブ油とバターで事前にソテーされているのか甘みが強くてかつソフトな食感だ。ほうれん草はフレッシュでこれまた青味を残した火の通し加減であり、おそらくは洗って水切りしたものを直接フライパンで炒めている。烏賊の磯風味との対比が秀逸。
但し、ペペロンチーノと名乗るのは適切ではないくらい辛くはないし葫も殆ど効いていない。ホールの鷹の爪が2~3本入っていて、これを噛み締めても辛味をほとんど感じない。同時に運ばれてきた辛味オイルをかけてみるがこれも全く辛くはなくてただのオリーブ油という感じ。なおオイルの瓶には鷹の爪が一本だけ沈んでいる。
以前のペペロンチーノはもうちょっと辛くて葫もそこそこ効いていた。今回たまたまだったのか、あるいは移転に伴って料理人が替わったのか、その辺は定かではない。なお、食材の風味をじょうずに生かした組み合わせに関しては従前通りのポリシーが承継されているようだ。まあ、この値段なので良しとすべきなのだろうが。
※テーブル席の天井には新しいLEDスポットライトが増設されていた。この光の下ではカメラ(COOLPIX P340)のAF(オートフォーカス)が迷ってしまい上手くピントが合わない。マニュアル・フォーカスで撮るべきだった。最近になってたまにこういったLEDライトに遭遇するが、どういった理屈でAFがおかしくなるのかは謎。
イタリア酒場 さんたるちあ
横浜市神奈川区鶴屋町2-15 白十字ビル3F
電話: 050-5816-1252
営業: 昼:11:30~15:00、夜:15:00~23:30
(金土祝前は~24:00)
定休: 無休
最寄: JR、東急、京急 横浜 きた西口1分、
相鉄 横浜3分
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