Girard-Perregaux Vintage 1945 |
フランスから届いた修理見積を見ると、カリバーと風防ガラス以外、すなわちケースと裏蓋は材料から削り出して製作して防水性を復元し、ブレスレットも新品交換するという内容。なんだか狐につままれたような気分だった。30万円の修理代を出すのなら少し足せば新品が買えてしまう。もう新品を買ってくれ、というメーカーのメッセージなのだろう。思い出の詰まったサントスは泣く泣く諦めることにした。
ということで、宝飾ブランド製ではない代りの時計をずっと探していたところ、ようやく所望していた時計が見つかった。新品でポンと買えるような時計ではなく、もちろん旧モデルの中古品。だが殆ど使用歴がないかあるいはポリッシュ仕上げを施してあるためか、肉眼で確認できる瑕疵はない掘り出し物だ。
純正箱を含む付属品も全て綺麗に揃っており、保証書を見るとソーウィンド経由の正規輸入品を新宿ISHIDAで購入したものと判明。スイスで最も歴史が古いマニュファクチュールとして有名だが日本では不人気なので値段も信じられないほど安価。なのに更に値引いてくれるという。その場で購入を即決した。
この時計は古風なアールデコ調デザインのシリーズで、二次大戦が終結した1945年に発売されたレクタンギュラー型を最近になって復刻したモデル。ケース側面、文字盤、サファイヤ・ガラスを腕の形に合わせて湾曲させているのが特徴で、腕に馴染むし視認性も抜群。なお、性能には関係しないが裏はスケルトンとなっている。
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