たち花@東白楽 |
暑い昼下がりからビールを傾けて寛ぐなら、いかにも蕎麦家という風情のたち花に限るのだ。
店に入ると先客として学生風情のグループが10人ほどいたがちょうど会計をして帰るところだった。彼らが出ていくと急にガランとし、冷房が効いた静かな店内はとても居心地が良い。
まずは生ビール、そしてお勧めメニューから豆鯵の南蛮漬けと鰹の叩きを頼む。酸っぱくてピリリと辛い南蛮漬けはこのシーズンには体が要求する味。藁焼き風の鰹は身が引き締まっており、繊細に切り揃えられた野菜と薬味類を添えて酢醤油で頂くとちょっと青臭さが加わりこれまた夏の風味だ。生ビール片手にゆったりとした時間の流れを楽しみつつ、家内は新メニューである盛岡冷麺、私は天ざる蕎麦を頼んだ。
この店はわんこそばの店であるから、彼の地方で名物となりつつある盛岡冷麺がメニューに加わったのはそれほど違和感はないところ。
スープ・ベースは透き通った鶏ガラで、味はとても美味しい。麺は硬茹での米の麺だが、ぱさぱさだったりゴムっぽかったりということもない中間的な歯触りで、にゅわっとした食感がよろしい。
天ざるはいつものたち花のクォリティであって文句のつけようはない。茄子とピーマンはまさに盛夏の風味であり暑いこの季節ならではの天麩羅だ。大型の海老は尻尾までかりかりに揚がっていて残すところなく全部美味しく頂いた。このざるは優しい蕎麦と少々辛めでぴりっとしたつゆが清々しくマッチした逸品なのだ。ゆったりとした時間の中で頂く美味しい蕎麦は疲れた体を癒してくれる。
わんこそば たち花
横浜市神奈川区白楽5-13
電話: 045-431-9445
営業: 11:30~21:00
定休: 年中無休
最寄: 東急東横線・東白楽 2分
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