大勝軒@神奈川新町 |
券売機で特製もりそばを買っていたら注文訊き係の初老男性が出てきて食券がすぐに没収された。条件(麺の固さ、味の濃さなど・・)を問われたが全て普通で頼んだ。店の前には並びはなくてすぐに座れた。
しかし、店外に並びがなくても店内はほぼ満員。ズルズルと麺を食べている人達とひたすらに麺が出てくるのを待っている人達が寡黙にカウンタに並んで座っている。私が通された場所は店の東側のL字カウンタの縁で、普通は客を座らせない席だ。左隣が眼鏡の小柄な中学生でやたらと汁を飛ばし、右側が体重100kgは下らないような巨漢の客。自分に与えられた領域は極めて狭く、もりそばが出てきたらカウンタの指定範囲に載らないのではないかと危惧した。
そんなこんなで、なんとなく座り心地の悪いカウンタ席でオーダーの品が出てくるのを待った。
15分くらいは待ったであろうか、私がオーダーした特製もりそばがサーブされる。最初にスープ椀、ついで水も滴る旨そうな麺が出て来た。
相変わらず雑に盛られた麺は丼からはみ出して数本がカウンタにベッタリ触ったりして不衛生っぽいが、この際はそんな些細なことを論うシチュエーションにはないので気にしないことに。
スープは従前と変わらず、確かに東池袋のあの甘くてしょっぱく、ちょっと酸っぱいあの味である。しかし、よくよく味わってみると動物系の旨味成分が更に濃厚になっているようで、昨年末に比べても美味しい方向へと進化しているのだ。太く真っ直ぐな冷たい麺を汁椀に沈めて一気に啜る。麺の口径はとても太いので生半可な啜り方ではダメで、それなりに勢いをつけて一気に啜る。
甘いのだけれども滋味と風味が強い独特のタレを溶かしたスープが絶妙に絡み、それがそのまま喉を降りていく。至福の時間が暫し続く。大勝軒のもう一つの特徴は、普通盛りで頼んでも他店の大盛り程度の分量が供されるということ。確かに、この歳になるとペロリ! という訳には行かず、少し難儀する。が、旨いので淡々と麺は消化され完食と相成った。
因みに、大量に投入されたコリコリのメンマ、柔らかいくせに歯応えも兼ね備えたロース系のチャーシュー、半切りの茹で卵など、トッピング関係に関してもいつもと変わらないクォリティを維持していることが確認できた。ここのつけ麺&ラーメンは伝統の大勝軒の味をほぼ引き継いでいることは間違いない。
実は私の最もお気に入りの大勝軒は薄味で霊妙なスープが特徴となる反町店なのであるが、この神奈川新町の大勝軒もまた侮れない実像系かつ濃厚味付けの路線であって、これは優劣がつけがたいところ。
横浜 大勝軒 神奈川新町店
横浜市神奈川区浦島町1-1
電話: 045-442-0919
営業: 11:00-21:00
定休: 月曜(祝日の場合には翌火曜)
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