麺匠 名人房@関内 |
13:00過ぎ、店に着いたら先客は6名ほどで思ったより空いている。玄関脇の券売機で食券を買うのだが、割とバリエーションは多く、つけ麺が押しらしいのは分かるが、汁麺も新開発でいくつもあって迷うところ。しかし、元々あったというつけめんを食べることに。夫婦ともに「つけ麺 極」を買った。極とは要するに全部載せバージョンらしく、スタンダードの商品は「匠」のバージョン名が後ろに付く。麺の盛りは普通~中盛り~大盛りまで追加料金なし、ということで私は口頭で中盛りを頼んだ。
自家製の極太麺なので、つけ麺の場合には茹で時間がそれなりに掛かるとの張り紙がしてある。待つこと10分余り、つけ麺がサーブされた。見た目には盛り付けが綺麗な今時のダブルスープ系のつけ麺だが、具材の間から見え隠れする麺の太さは半端ではない。しかも全粒粉を標榜するその麺は茶色がかり、表面には黒っぽい粒々が見える。
よく締まった極太の麺を掬って漬け汁に浸して啜る。スープの粘性はままある方だがベジポタ系と同じくらいで、ドロ系、つまり日の出らーめん、あびすけ、和蔵の超濃厚よりかはサラサラとしている。
スープの旨味は十分にあるものの、どちらかというとニュートラルで変わり映えのしない動物魚介ダブルと感じる。
しかし、ここの場合には卓上の調味料を適宜チョイスして自分なりの味を作るというコンセプト/システムらしく、確かにそれならばデフォルト提供時の味はごく普通の白いカンバス状態であるのが適切だ。店の一押しは特製甘酢を掛けるというもので、試しに酢を入れてみる。酸っぱさは感じられないが味が急に深くなって多元性が増す。今まで隠れていた節系の風味が立ってくるのだ。
そして辛み付けに豆板醤をちょっと投入。しかし、塩分も増してしまうのであとは一味唐辛子をぱらぱらと散らして様子を見る。辛味が付くと俄然美味くなってきて、極太麺を噛んだ時の旨味、小麦の風味が引き立ってくる。更におろし葫を投入すると動物系の甘みが増して、全体としての滋味が整って完成する、といった具合だ。
具は、乱切りされた上等なチャーシューが汁椀の底に沈み、こりこりメンマ、味玉、湯がいた葉野菜、もやし、白髪葱などは麺の上に載せてサーブされる。
チャーシューの旨さは特筆もので、固くもなくとろけるほどでもない絶妙な煮え具合、そして肉質が相当に良い材料を使っていると思われる。
いずれの具材もメインの極太麺およびダブルスープを邪魔せず、また負けない装備であって好感されるし個々の完成度も高いものがある。豊富な具とともに絶妙にチューニングされたダブルスープに浸していただく極太全粒粉麺の愉悦は素晴らしく、最後まで楽しく美味しく食べられた。
他にも汁麺がメニューにあって、シンプルな醤油ラーメンには自家製の極細麺が合わされるというのでこちらも楽しみである。久しぶりにリピートしてみようかと思うラーメン屋が見つかった。是非近日中に再訪したいと思う。
麺匠 名人房
横浜市中区真砂町3-28
電話: 045-641-7732
営業: 11:00~23:30(LO)
定休: 日曜日
最寄: JR関内駅1分、市営BL関内2分、
みなとみらい線 馬車道 6分
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