ふくらぎ from 富山 |
ふくらぎは鰤の一歩手前の魚体のことで、富山県や石川県能登地方での呼び名。地元ではガンド(鰤の成魚のこと)よりも脂が淡泊で上品かつ風味の良いことで愛好者も多く、鰤よりもふくらぎの方が一般的に好まれる傾向にある。
ふくらぎの他にはアオリイカ、アカイカ、そして、さす(カジキ)の昆布〆が入っていた。午前中に到着したので取り敢えずふくらぎ4本を全て三枚におろし、頭やはらわたは生活ゴミとしてさっさと出してしまった。
これが数日残ると始末に困ってしまうので、実家の親はその辺を考慮して土曜の午前着で送ってくることが多い。
小型の魚体といっても全長は50センチを越えるので、おろすにはそれなりの労力が要る。ふくらぎは鱗が殆ど邪魔にならない魚なのでサッと洗ってから頭を落として三枚にする。ふっくらとした腹には鰯や鰺が入っているかと思ったが、我が家が先代からいつも懇意にしている老舗の魚屋の目利きとあって魚を飲み込んだふくらぎは一匹もいなかった。
4本ではちょっと多いので、一本はおろして皮を引いて半身にした状態でお隣さんにあげた。尚、お隣のご主人は富山県出身なのでこの魚には馴染みがある。
夕食の食卓にはふくらぎの刺身が大量に乗った。食べても食べても尽きないほどの量で、故郷の懐かしい味を大いに堪能した。
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