一蘭@横浜 |
店舗の構造はちょっと変わっていて文章で説明するのは面倒なのだが、座席が一人一人パーティションで区切られた直線カウンタ15席×2列という感じで、有り体に言えば鶏のケージ、悪く言えば風俗の個室っぽい雰囲気なのだ。入り口から少し進んだところに券売機があって、ここで食券を買う。
が、選べるメインディッシュは「天然とんこつラーメン」のみで、ひときわ大きなボタンを押す格好となる。というか、これを押さない限りラーメンは食べられない。あとはトッピングと替え玉など細々としたオプションを買う仕組み。今回は替え玉1つと味玉を買った。食券を買ってからカウンタに向かうとここの入口に空き/使用中を示す電光表示がある。
空いている一番近い6番席に向かう。着席するとカウンタ内の向こう側ではすぐにそれと分かるらしく、簾を引き上げて女性店員が現れ、恭しく歓迎の挨拶、システムの説明をされるので聞き終えたら食券を渡す。カウンタにはオーダー用紙が置いてあって好みが注文できる仕組みだ。茹で具合、唐子の量、チャーシューの有無、スープの濃さ、葱の種類(青または白)が選べるようだ。
殆どデフォルト+固め茹で+青ねぎを選択した。記入を終えたら呼び鈴のボタンを押す。カウンタの簾の上には一蘭が創業した時の経緯だとかラーメンの特徴だとか理念だとかを書いたパネルが掛かっている。すぐに簾が上がって味玉が運ばれてきた。殻入れともう一つ小皿が付き、そして小袋に入った塩、説明書きまで付いている。
それを読みながら待つこと3~4分、またしても簾が上がってラーメンがサーブされた。そして「どうぞごゆっくり・・」と、またもや恭しくお辞儀をされ、簀の子が下がる。濃密で粘度の高いとんこつスープであり、麺は細く固め茹での博多仕様だ。スープには甘みとコクがあるものの人工グルタミン酸の諄い一面が感じられるのはどうしたことか。
「天然」を売りにしているから化調とは思いたくはないのだが、でもこれは紛れもなく化調の鮮やかかつ軽量の旨味成分なのだ。麺は少なめなので程なく食べ終えた。替え玉は事前申請してあったので、店員が予め置いていった替え玉コール用の真鍮製小皿を呼び鈴の上に置くと光学検知されてチャイムが鳴り、茹で上がった替え玉が当該カウンタ席に程なく届くというシステムだ。
恭しく替え玉が到着し、メインの丼に投入する。スープは多少薄まるが熱々状態が維持されるのは好感する。
因みにカウンタには調味料の類はまったく置いていない。それだけ調味に自信があると言うことなのだろう。しかし、途中もうちょっと辛くしたいとか思ったので最低限は置いておいて欲しかったのだが・・。
総合すれば、博多風のとんこつラーメンとしては普通の出来映えだ。しかし、料金的にはかなり強気の設定であり、価格対満足度という観点では低めの評価をせざるを得ないだろう。それと、ここまで徹底した個室主義を貫くのはいかがなものかと思うが・・。
一蘭 横浜西口店
横浜市西区南幸2-15-4 恩田ビル2F
電話: 045-312-4522
営業: 10:00~31:00
定休: 無休
最寄: JR、相鉄、横浜3分
市営BL 横浜4分
東急、相鉄 横浜5分
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