けん@横浜橋 |
私自身は鶴ヶ峰のせんだい本店でラーメンを食べたことはないが、以前よりその筋の間での評判は良好、レベルの高い豚骨ラーメンを食わせてくれるという。
場所は横浜橋商店街のアーケードの中程、北東側に面した狭い一角にある。15:00前くらいに店に着いたがこの時点では満席。食券を買って並んで待つことに。家内はネギラーメン(唐辛子味噌)、私はネギチャーシュー麺(醤油)だ。店内は直線カウンタ7席と狭いが、厨房も店舗もリニューアルして間もないためか新しく清潔な感じだ。食券を買ったら父上の奥さんと思しきご婦人が食券に注文を書き込んで父上に通す。暫く待って下さいね~、と両人とも申し訳なさそうに声を掛けてくる。待っている間、何となく目の前の厨房を見ていたが父上の手際は良好で無駄のない運びである。
そうこうしているうちに2席空いたので座るよう促される。待つこと10分弱でラーメンがサーブされた。丼は麺茹で機に被せているので熱々だ。そこへスープ種を投入、更に麺を茹で上げる直前に脂とスープを注ぎ、間髪いれずに麺を湯切りして丼へ盛る。予め準備された具を手際よく載せ、完成品をすかさずカウンタへ載せるという手際だ。
スープはいわゆる正統な家系ではないが、かなり類似した路線ではある。どろっとした粘性と深い味わい、そしてエッジが立ちながらも深い味わいの醤油が実に美味しい一品で、下手な家系よりも洗練されていて、かつ滋味深いのだ。評判が立つ理由が分かるというもの。一方、唐辛子味噌の方はまろやかで甘みが強調された優しい味わいなのであるがピリ辛仕立てであり、これまた絶妙なマッチングを見せている。
但し、大汗をかくほどの辛さではなく穏やかな辛味である。味噌の風味はトンコツの濃度に比べてそれ程強くはなく、言われなければ味噌溶きスープとは気が付かないかも知れない。スープに浮かぶ丸山の麺に関しては本日は普通の茹で加減で頼んだが、わりと固く仕上がっているのが好印象。太くて噛みごたえのする極太麺はこの濃厚なスープに合っているといえる。
二人ともネギのトッピングが半端なく多く、これはお得感がある。
そしてチャーシューだが、ちょっと豚臭いのであるが本来の肉の旨味を閉じ込めた美味しい出来映えで、塩分も程々来ていてよろしい。あとはフレッシュなほうれん草、大判の海苔が三枚といったところ。
家系の枠に捕らわれない、自由で美味しい豚骨ラーメンを供してくれる店が横浜橋に復活して嬉しい限りである。また買い物のついでに食べたいと思う。
(唐辛子味噌の方の見栄えは醤油と殆ど同じだったため写真は割愛)
ラーメン けん
横浜市南区真金町1-3
電話: 045-252-8841
営業: 11:00~19:00
定休: 火曜、水曜
最寄: 市営BL 阪東橋5分
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