喜屋 ともえ軒@六角橋 |
気を取り直して坂を六角橋方面へ下り九ツ家へ向かうも、店は営業せず厨房の大掃除をしている様子であった。では、ということで上麻生道路まで戻り、中村屋。しかしこちらも昨日までの営業とかで閉まっていた。この近所では六角家、美豚、知ったかぶりの豚、そして、ともえ軒という選択肢に狭められた。家内は、こちらのつけ麺は食べていない、ということでともえ軒へ入った。14:00前でほぼ半数の入り。券売機には、前回まで覆いがされていたつけ麺のボタンが点灯していた。買ったのは特製つけ麺で、いわゆる全部乗せメニューだ。私は普通の冷たいつけ麺、家内は温盛りで頼んだ。
非常に寒い日ということからか、つけ麺を食べている客はいなかった。つけ麺は茹で時間が相当かかる。キッチンタイマーをセットして10分以上、1分経過するごとに麺茹で係がスタッフに残り時間を告知する。そして茹で上がりの後に水で締めるわけだが、ここからがまたまた時間がかかったのだ。麺茹で機と流水の出るシンクとは距離的にかなり離れていることと、水で締める手際が悪いのが原因。しかも家内の注文は温盛りで、締めた麺を再度湯煎してからの盛り付けとなる。
相当待ってサーブされたつけ麺は浅い円錐状の器に盛られ、漬け汁は意外なほどコンパクトな器に少量で供される。これはスープが足りなくなるのではと危惧するほど少ない量だ。同時に赤いプラ容器にてスープ割りが事前に出てくるのだ。麺はこの店自慢の自家製麺で前回まで食べたラーメンの麺と同じだろう。しかし、つるつるとしたこの中加水の麺はつけ麺の方がマッチしている。
もちもち感とモデレートな固さが絶妙であって麺だけ戴いても美味しい。そしてスープだが、粘度がそこそこあって、少しどろっとした濃密な見た目のそれは、実は味は穏当で突出したところがないバランス。但し汁麺とは異なって塩分が多くて豚骨の旨味成分も濃い。全般的にフックは効いていて、やはりこの店はラーメンよりかはつけ麺の店と認識した次第だ。
具は前回までに確認している通り、一手間かかった一流の出来映えだし、全部乗せメニューということでチャーシューの量もとても多く満足できるトッピング内容だ。そして麺も前述の通り優れている。但し、動物魚介ダブルで名を馳せいている名店(やすべえ、六厘舎、仁鍛、あびすけ・・)の剛直な極太ストレート麺ほどのインパクトはなくてどちらかというと女性を意識した食べやすさが売りだろう。
やはり当初危惧した通り、漬け汁の量は少なくて最後の方は干上がった状態に近くなる。事前にサーブされている割スープもぬるくなっている上に残量僅少ともなれば、後味としては呆けた鰹出汁を飲んでいる風情であって戴けない。全体的には、つけ麺ならではの食べ方が相俟ってか、汁麺で感じられたスープの一本調子の風味、および手作り感が喪失した業務用的なクリーンさはさほど気にはならず美味しく戴くことが出来たし、それなりの満足感も得られたのだ。
今のところ盛況で繁盛している風だし、出自とベースは決して悪くはないのでこの激戦区で生き残っていって欲しいものである。
喜家 ともえ軒 (六角橋店)
横浜市神奈川区六角橋2-14-1
電話: 非公開
営業: 11:00~25:00
定休: 未定
最寄: 東急東横線 白楽5分
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