和蔵@伊勢佐木町 |
入り口に張られたYokohama Walkerなどの掲載紙の切り抜きに混ざって売れ筋ランキング表が張ってあり、そこには「限定10食!濃厚つけめん」の文字が・・。二人とも迷わずこれ+味玉を頼むことに。券売機には普通にボタンがあってそのまま二枚購入。直後、女性スタッフがやってきて券売機の扉を開け、そのボタンを非活性にしてしまったことから我々が頼んだ二食で終わりだったことが分かる。
つけ麺の場合には茹で時間が長い旨の注意書きがある通り、割と長時間待ってから品物がサーブされた。
スープは茶濁した豚骨魚介ダブルとすぐに分かる今風のいでたち、そして麺はかなり太めの少々縮れたものであり、これもまた世のスタンダードといったところ。
濃厚と銘打つだけあってさすがにドロドロしており、これは看板に偽りはない。ベースは豚骨、クリーミーで刺激の少ない、そして穏やかな煮出し方だが、この強烈な粘性はどうやらベジポタにより達成されている模様だ。従って諄くなく後味はすっきりとしていてもたれ感はない。そして魚粉が薫るダブル系としてはどちらかというと抑え気味の鰹風味と言える。
麺は見た目を裏切らない低加水ポキポキ型のワイルドなもので、これを高粘度スープに潜らせて一気に啜ると、喉の奥で存在感の強さを主張するのだ。これくらい硬く太い麺でなければこのドロドロのスープに負けてしまうであろう。トッピングだが、大判だが薄っぺらいチャーシューが一枚、そこそこのクォリティのメンマが少々、オプションで付けた味玉、中判の海苔が一枚といったところで、値段の割には丼はシンプル、というか寂しい状況だ。
但し、どの具材もそこそこの吟味が施されており及第点は取れている。食べ進むと途中で単調さを覚える、フックの弱い味付けの様で、それは塩分が殊の外控えめであることに由来している。スープが減ってしまう前にテーブルの豆板醤を投入し、苦労して混ぜると塩分と共に辛味が加わり深い表情を見せる様になる。そして更に魚粉を投入して混ぜ込むと、一気に鮮やかなダブル系へと変身する。
これくらい鰹(あるいは鯖節)が薫ると「あびすけ」やTETSU、OMOTE、参○伍に比肩するくらいの重厚スープと言えようか。但し、ドロドロ系にありがちなことなのだが、スープの持ち上げが良好すぎて麺が終わる頃にはスープ割りするほどの量が残らない、という問題点はある。
地味で期待感も薄い外見の店舗にしては意外に健闘していて、しかもイセザキモールの関内寄り界隈ではラーメン屋が殆どなく穴場的な存在だ。これは本格的なラーメン屋としてもうちょっと人気が高まっても良さそうな店であった。
和蔵 関内店
横浜市中区末広町1-2
電話: 045-250-5667
営業: 11:00~24:00
定休: 無休
最寄: JR、市営 関内2分
HP: http://kazukura.jp/
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