大勝軒@日吉 |
そんな暑いさなか、今年2月に日吉駅前に開店した大勝軒だ。大勝軒と言ってもポピュラーな東池袋山岸系ではなく、永福町系の醤油ラーメンの店である。大勝軒は歴史が割と長くて系統も暖簾分けも複雑ななか、丸長系と共に源流の系譜に属するらしい永福町大勝軒は都内近郊では小規模ながら独特のプレゼンスを保ってきた暖簾である。
因みにこちらの日吉は稲城からの暖簾分けらしい。夫婦二人だけでの切り盛りと見た。
店は日吉駅前の目の前のブロックの小路にある。幟と看板が立っているので分かり易い。しかし店は狭くてカウンタ全6~7席といったところ。
店舗前には屋外即席カウンタがあって椅子が三つ、だがカウンタの面積から言うと二人が限界。今日は若者が一人屋外カウンタに座って「せいろ」を旨そうに食べていた。待つこと暫し、この青年が食べ終えたため我々夫婦は屋外で戴くことに・・。
私はワンタン麺、家内は野菜盛中華麺(麺は半分=△50円)を注文した。程なくサーブされたこれらは浅めの巨大丼にスープをいっぱいに湛えた特徴ある姿で、アルミ盆に巨大レンゲを携えての登場、正統的な永福町系であると静かに主張している。
ラードを一面に浮かしたスープは熱を丼の内側に強固に閉じ込めているため麺もスープも地獄の様に熱い。おまけにワンタンも蓄熱効果が非常に高く、下手をすると口内に低温火傷を負ってしまうほどだ。フーフーと言いながら啜るスープは動物系と鰹の芳しい香りが絶妙にマッチしている。
この穏やかで優しい醤油風味が細麺と相俟って、ともすれば昭和初期の中華そばを思い出すノスタルジックさだ。麺の量は非常に多く通常の一人前を二玉使うという。かなり多くて完食には時間を要するのであるが不思議なことに最後まで伸びることのない優秀な麺なのだ。要はこの麺、少々柔らか目に茹でてあって、しかしそれ以上は加熱/吸水が進まない設計の様だ。
付け合わせはチャーシュー一枚、小判の海苔一枚、割と太めでしっかりとした食感のメンマが少々、鳴門、そして餡が少なめのちゅるちゅるのワンタンが5~6個入っている。チャーシューは量は少ないが噛み締める快感と柔らかさを両立させたなかなかの出来だ。これならば大枚叩いてチャーシュー麺にもチャレンジし甲斐があると見た。
家内の野菜盛りの方の感想は上々であったが、自分の麺を啜るのに必死で味見するのは失念した。今度はそっちも試してみようと心に決めているのであった。
いずれにせよ、穏健で正統的な優しさを湛えた懐かしい風味のラーメンであった。味には関係ないが、こちらの奥さんはなかなかの別嬪さんだ。ちょうどデビューした頃の神保美紀を更にエキゾチック系に振った様な風貌で、この顔を拝むのを楽しみに通っている常連衆もいるのではないだろうか(下衆の勘繰り・・w)。
大勝軒 たいしょうけん
横浜市港北区日吉本町1-1-9
電話: 不明
営業: 11:00~20:00
定休: 月曜
最寄: 東急東横線、市営地下鉄GL 日吉 45秒
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訪問日時:2010/02/27 11:50 2月10日にオープンした、永福町系の大勝軒。 ご主人は稲城大勝軒のお弟子さんとか。 場所は以前あびすげがあった近く。 狭い通りだけどバスも車も人もひっきりなしに通る。 お店自体はその道から細い路地を入ったところにある。 個人的に好..... more
TBをいただきありがとうございました。
永福町系は大好きな味です。
奥さん!?がキレイでした。また奥さん見に行きます
そうそう・・、後半はちょっとダレてきますよね。今度はメチャ空腹にしてから訪れようと思いますww
奥さん、エキゾチックで綺麗ですよね。気だても良さそう・・・(^_^ !