とんこつ拉麺 竜馬@東神奈川 |
ということで初めて入ってみた。店に着いたのは日曜の13:00を回った頃。評判に反して客入りは良く、8割方埋まっている。とんこつ特有の動物臭が漂う。テーブルが二つで8席、L時のカウンターが12席ほどだろうか、合計で20席前後という中規模店舗だ。店の奥行きは意外と深くて立派な店内の中央にはしっかりとした清潔な厨房が設えてあり、店主が気忙しそうにラーメンを作っていた。その他のスタッフは壮年~高年の女性で、その人たちも気働きしつつ忙しそうだ。
カウンターのメニューを眺めながら注文を決める。女性スタッフが説明にやってきて丁寧に説明してくれたのだが、ランチタイム(土日も)には杏仁豆腐、サラダ、半ライスから2つ選んでサービスしてくれるという。ランチセットでサラダというのはラーメン屋では珍しい。というかちょっとした違和感は禁じ得ない。
結局頼んだのは、私は「らーめん」+味玉、家内は「あげにんにくらーめん」(揚げ大蒜ラーメン)だ。程なくサーブされた「あげにんにくらーめん」と「らーめん」それぞれ味玉入りだ。「あげにんにくらーめん」は結論から言うとジャンキーだがかなり旨いスープで、一気に食べられてしまうほどのヒット商品ではなかろうか。この麺の詳細はまた後日機会があったら書きたい。
そして「らーめん」について。しっかりとした仕事を施した生真面目な醤油とんこつラーメンで、恐らくは九州系に由来する作り方を踏襲している。しかし、九州ラーメンよりはスープは重量級で粘性は高い。しかし家系と比較すると明らかに希薄であって、ちょうど博多と家系の中間くらいと言う設定なのだろう。そのためか、どっちつかずの印象は免れないが、どちらにも先入観を持たず、そしてどちらにも拘らずに食べる分にはとても美味しい円やかなスープと言える。動物の臭いも皆無でコロイド状に溶け合ったスープの表面には脂も殆ど浮いておらず健康的で優しい風合いだ。
麺は独特の(悪い言い方をするならゴムのような強い弾性がある)多加水麺で中太、ウェーブがもっと強ければ喜多方系と言っても良いのかも知れない。これは好みが別れるところで、九州ならば極細固茹でがスタンダード、家系ならばがっしりした太麺の固茹でがスタンダードなのだが、この麺に関しても両者の中庸を行く選択をしているようだ。個人的にはこのスープなら大橋か酒井、長多屋製麺所の太麺も合うと思うのだが。
チャーシューはロースを丁寧に煮て仕上げた柔らかく品のあるもの、メンマはスープの粘性に負けているとは思うが小振りでコリコリとしたもの。
味玉は温泉卵より少々固めのトロトロ感を残した仕上がりで味は結構しっかりと付いていた。
カウンターには刻み葱がステンレス製の水切り笊のまま置いてあり、そしてギャバンの缶入り白胡椒が置いてある。特徴的なのは壺が三つあり、おろしニンニク、豆板醤、そして何より九州系の特徴だと思うのだが高菜が準備されている点だ。高菜はお土産になるほどの美味で超辛口仕上げの絶品、これをこのスープに少々投下するだけで中途半端なスープの印象は激変する。これら数少ないトッピングの組み合わせで自分だけに合った好みを作るのがこの店のラーメンの楽しみ方なのかも知れない。そうであるならばプレーンの「らーめん」がこれほどニュートラルで癖がないのも頷けるのであった。最後には自家製杏仁豆腐がサーブされ、火照った口をクールダウンしてくれる。
超辛口高菜が余りに美味しかったのでテイクアウトを急遽お願いした。100グラムで200円、上皿秤で計って真空パウチまでしてくれた。今晩の酒の肴に供されたことは言うまでもない。
決して主張せず、さりとてじんわりとした健康的な美味しさをさりげなくサーブしてくれるこの店の評判はもっと高くて良い気がする。求道的でインパクトがあって、そして気難しくて奇を衒ったものばかりがラーメンではない。
とんこつ拉麺 竜馬(りょうま)
横浜市神奈川区二ツ谷町9-4
電話:045-317-9433
営業:11:00~24:00
定休:木曜日
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って、一度しか食べてないんですけどね。
僕のときは接客以外は良かったみたいです。
久し振りにまた行ってみたいですね。
そうそう・・、悪くはないですよね。なんとも独自路線でして、一般には評価が難しい(=悪いと言うことではなく)という印象でした。何回か試すと肌に合いそうな気配はしますww
接客は・・・、年配のご婦人が対応してくれました。朴訥ですが感じは悪くないですw