Cドライブの高速化 - 4 |
Adaptec RAID2405コントローラ用にSFF-8482ケーブルを準備すればこちらでもRAID化にトライできるわけで、早速、秋葉原のここでミニSAS SFF-8087→SFF-8482×4レーンのファンアウト・ケーブルを買ってきた。勿論、千石電商の基板用SATA7ピン・コネクタを買ってきてオス・オスのカップラーを自作しても安価に仕上がるが、ケーブル長が1メートルと長くなってしまってケース内がグジャグジャになり見た目にも通風上も好ましくない。それに、このファンアウト・ケーブルのSAS用電源には最近では標準になりつつあるSATAの15ピン電源ケーブルが直接そのまま挿せて見た目には具合がよろしいし、希少になりつつある4ピンATX電源も浪費せずに済むのだ。
と言うわけで物理的なコネクションは確保できたので次はRAIDの設定だ。Adaptec RAID 2405でサポートされるRAIDレベルは0、1と1+0(以後、RAID 10と表記)のみでLSI LogicでサポートされていたスマートなRAID 1Eは使えない。と言うことは選択できるのはRAID 10だ。RAID 10はミラード・ストライプという方式で、ミラーリングされたドライブ・セットを複数束ねて更にストライピングをかけるというやり方で、概説はこの解説書の73ページに記述されている。保護の仕組みについてはこのページが分かりやすいかと思う。
RAID2405はSAS3041E-Rと異なり、RAIDアレイを作成する時にリード・キャッシュとライト・キャッシュの有効/無効が画面から選択できるようになっている。勿論、両方ともイネーブルにセットする。RAID2405はキャッシュのバッテリー・バックアップ機能は持っていないため、ライト・キャッシュを有効に設定すると、停電時にはデータロストやアレイの論理破壊が起きる危険性がある旨の警告が2回も出る。勿論、警告は警告として受け止めるがこの際パフォーマンス向上を一義と考えているので無視して強行する。
アレイ作成後、一旦旧Cドライブで立ち上げ、あらかじめ採取してあったCドライブ・イメージをAcronis True Imageの復元機能でRAID 10へリストアする。実効使用領域で50GB程度あるセクタ・イメージは2分余りで落ち切った。
で、早速CrystalDiskMarkを実行したのがこのハードコピーだが、途方もない数値が出た。CrystalDiskMarkはバージョン2.2で、以前までの版だとバグのためか突拍子もない数値を報告することもあったが、今回のこれはどうも正真正銘のパフォーマンスだ。
後は、今まで分散配置していたWindowsのページング・データセット(スワップ・ファイル)、ブラウザのキャッシュをRAIDに集中させるか否かを見極めたいところ。
(続く)
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