ShiNaChiKu亭@反町 |
この店はあの佐野実の「支那そばや」直系のラーメン店で反町に出店して久しいのであるが、ここ数年、この近所に競合店がひしめくようになって来て如何なものかと、自宅から例により三々五々徒歩で行ってきた。現地に着いた時には既に8人待ちで人気は従前通り、いや更に増しているかも知れない。
私は夏限定の冷たい「塩つけ特」、家内は去年から人気メニューで出ている暖かい、そして辛い坦々麺を頼んだ。塩つけ麺はスタンダードな普通のトッピング、プラス味玉というバージョン、プラス・チャーシューの豪華版、そして味玉+チャーシュー+ワンタンと全て乗った「特」というバージョンがある訳だが、今回は後者を選んだ。
スープは焦がしネギを浮かした黄金色に輝く美しい透明度の鶏ガラスープで、少々鋭いタッチの岩塩を溶かした端正なものがワンタンを浮かべて白い丼で供される。
例によって細打ちのストレートで殊更腰の強い麺を固めに茹で、これを冷水で締めたものが別の丼に盛られ、シャキシャキの水菜、深い味わいと歯触りのメンマ、味玉、そしてバラとモモをじっくりと仕込んだ二種のチャーシューと共に出される。
濡れて締まった麺を暖かい漬け汁にバラ・チャーシューと共に浸して少量ずつ啜るのだが、やはりバランスの良さが光ったつけ麺であることが瞬時に分かる。上質な鶏だけが持つ、鼻に抜ける芳香と舌に絡む旨味が、少しだけ主張する強めの岩塩と共に一気に喉を駆け降りる。
二種のチャーシューはほろりと崩れるほど丹念に煮込まれた物で、首都圏ではトップクラスの出来だろう(桜花の炭火炙り黒豚チャーシューを除いては・・)。そして穏やかでいて柔らかい極めて上質な鶏スープベースに凛とした塩分が得も言われぬ完成度の高さを誇っている。
やはりこのキャリア店の出す麺は侮れないものであった。
(最後の写真は坦々麺)
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