2012年 12月 31日
オーディオ装置調教のための超高音質クラシック音楽CDの探求/試聴記
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■MusicArena は新譜CDを中心に演奏と音質に関する評価を書きます。
■どんな高価なオーディオ装置でも高音質音楽CDで鳴らさないと調教できません。
■日常掛ける音楽CDの種類と質が重要です。これを誤ると高額投資も無駄です。
■おかしな音や変な音楽を掛け続けるとシステムが腐り、元の音質に戻り難くなります。
■人には人格があるように装置にも品格があり、それは装置の使い手が決めるのです。
■オーディオ評論家やレコード評論家のコメントは頭から信じない方が身のためです。
何故なら、彼らの多くは読者のためというより、メーカーや レコード会社、リセーラーの
顔を見て記事を書いているからです。
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ゆっくりと自宅を出発し、冷たい風を受けながら坂を下ってそば香へ。先客は4名で空き席がちょうど二つ。頼んだのは家内が鴨南蛮の単品、私はいつもの鴨せいろ+お茶漬けのセット。先客二人の注文を調理中であった店主は手を休めることなくいつもの通り穏和でにこやかに迎えてくれる。そば香へ来るのは暫くぶりだが相変わらずの盛況ぶりだし店主の鮮やかな手捌きも従前通り見事なものである。
そして待つこと暫し、凛とした設えのなかにもほんのり愛情のこもった絶品の蕎麦がサーブされる。これ以降はコメントの必要のない、いつものそば香の逸品たちを二人でゆったり、ほっこり暖かく味わわせて頂くのであった。満足するとはこういうことをいうのだろう。




鴨屋 そば香
待つこと5分弱、カウンタ越しにラーメンがサーブされた。大ぶりの丼になみなみとスープを湛えた熱々のチャーシュー麺だ。寒い道を歩いてきたため体が冷え切り、またカメラも冷えているためレンズが曇っている。店内は暖房が入っているがそれでもちょっと寒いくらいで、丼は盛大に湯気を立ち上らせている。その湯気がレンズを曇らせてしまい良好なアングルが見つけられない。
トッピングはチャーシュー、貝割れ、中版の海苔、多量の刻み葱と、何故か鮮やかな色のカニカマが添えられている。そしてこれまた謎なのだが擂りごまが大量にふりかけられている。スープを一掬いする。とても熱くて冷えた体には嬉しい。箸でチャーシューと麺をかき分けて生卵を落とし、元どおりに戻して蓋をする格好で少々蒸らすことに。
麺を食べ進める。細麺だがウェーブした縮れが具合良くスープを持ち上げる。茹で加減は良好でシコシコ感があってよろしい。スープは確かに鶏ガラであり、看板にある通り「あっさりでコク有り!」だ。生姜の香りはしっかりしているが醤油ダネはちょっと弱く、もうちょっとしょっぱくしたほうがバランスが取れるかな、と思った。
割と薄切りのチャーシューはこれまた薄味で塩分は感じられず、豚肉本来の風味だけで食べさせる趣向らしい。このチャーシューはとても変わっていて今までこの傾向のものは食べたことはない。半分くらい食べたところで卵の様子を調べると白身は半凝固し黄身も外側は熱が通ったようだ。卵をレンゲに掬い、麺を半熟状態の卵に潜らせて食べるとマッタリとした口触りが面白い。
ついでにおろし葫をスープに加えると少し深みが増して行くが、思ったほどではないので多量の葫を一気に溶かし込む。甘みが増して更にいい感じになる。葫の臭いはそれほど気にならない。こういったシンプル醤油のラーメンに生のおろし葫をトッピングするというのもまた初めての経験だ。但し、万人向けの効果としては些か疑問ではあるが。
鶏一 
今日は非常に寒い日曜で、午前中は家のことを色々やっていて時間が過ぎ、昼を過ぎてから元町へ買い物に出掛けた。ちょっと前に大桟橋でザ・ラーメン屋に入ったのを思い出し、その老舗出身のラーメン屋=下前商店に寄ることに。
遅い時間であったが店に着いたら先客が3組6名ほどいた。我々が入った後も入れ替わりで次々と後客が入る。
実は、ラーメンの他にスモールサイズのカレーを狙っていたのであるが残念ながらあてが外れてしまった。カレーラーメンは出来るというので家内はそれを頼み、私は叉焼メンを単品で頼んだ。
こちらの麺はザ・ラーメン屋と同じく縮れ細麺なので麺茹で時間は極短く、従って麺の投入から配膳、提供までは割に時間は速い。
麺は鶏ガラスープと少なめに投入された醤油だねに浮かぶが、その上からカレーがとろりと被っているので、上層部と下層部を混ぜながら頂くと鶏風味およびカレー風味がマリッジして実に楽しく美味しいのだ。チャーシューなどの通常のラーメン具材ではなくてカレー・ルーと共に煮込まれた肉などのカレー具材と一緒に食べるスタイルはカレーうどんのラーメン版といったところ。
叉焼メンはオーソドックスな醤油ベースで、前回訪問と同様、またザ・ラーメン屋と類似の落ち着いてホッと出来る一品だ。
噛み締める楽しさとじんわりとした旨味が昔ながらの焼き豚といった風情の上質なチャーシューである。ここの細麺は香ばしい鶏ガラスープに良く馴染んで旨味を絡めてぐいぐいと持ち上げる。
帰り際に表通りの中屋に寄って家内の愛飲するブルゴーニュのある銘柄の赤ワインを求めたが売り切れで在庫も切らしているようであった。
下前商店 (しもまえしょうてん)
前回イツワで食べたのは10月で、その頃は年明けの現在からは想像もつかない温暖な秋であった。
店に着いたのは14:30過ぎ。遅いとは言え異様に静まりかえった店内には先客はゼロ。いままででイツワに先客ゼロは経験のないことだ。厨房ではスタッフ三名がとても暇そうにしていた。
汁麺の場合には太麺か細麺かを尋ねられるが家内は今回も太麺とした。つけ麺の場合には分量を尋ねられる。それほどお腹は減っていなかったがなんとなく300グラムでお願いした。麺を茹で始めてから厨房では具の調製に入るが、それでも他に客はいないので楽勝で準備が終わる。あとは麺の茹で上がりを待つだけ、という時間が長く続いた。
クッキング・タイマーが所定の茹で時間が経過したことを告げる。するとちょっとだけ慌ただしくなって私たち二人の麺の最終しつらえ段階へと入る。
まず感じたのはしょっぱいということ。いや、塩分が増加しているわけではなく、動物系の旨味が著しく後退しているのだ。そのため塩分がストレートに舌に伝わるのだ。スープの煮出しが不足しているのか、或いは材料が変わって滋味がなくなってしまったのか・・。
この希薄な旨味のスープでこの量の麺を食べ切るのはかなり辛い。尖った塩分だけではこのガジガジした太麺は生きてこないのだ。案の定、食べ始めてすぐに満腹感を覚える。具は従前通りのちゃんと設えられたものだが、如何せんこのスープの単調さはいけない。相当時間を費やしてなんとか完食はしたが割り切れない満腹感だけが残った。
家内の味噌の方は、旨味が減退したスープであっても優秀な味噌の旨味がその不足分を補完してくれるためかそれなりの完成度の味ではあった。
しかし滋味という点ではやはり後退したと認めざるを得ない出来映えだ。
このイツワ系列が昨今、西横浜に出店したという「一酵や」という別ブランドの店の立ち上げにスタッフのパワーが割かれている、というのは下衆の勘ぐりかも知れないが、いくらなんでもこの味の激変は無いだろう、と思った次第。因みに、東神奈川店開店以来ずっとここを牽引して来た、元「塩や」の女性店主の姿は見えなかった。
イツワ製麺所食堂 東神奈川店
明るく清潔な店内は厨房と対面するカウンタとテーブル1台を合わせて17席ほど。先客は3組6名ほどがカウンタでうどんを啜っていた。
麺は手打ちといいながらも、捏ね~熟成までは事前に下拵えされたうどん粉の玉を冷蔵庫に保管していて、注文の度にこれを取り出してのし棒で延ばし、麺切り機で生うどんに仕上げ、これをすかさず茹で上げるというシステムだ。
添え付けの天麩羅などは讃岐特有の長い茹で時間を利用してさっと揚げる手筈になっており、従ってサクサクの揚げたてを賞味できるのだ。
年明けうどんの方は、要するに大きな海老天が一尾乗った暖かい天ぷらうどんなのだが、ビジュアル的には梅干しが初日の出を模していると思われる綺麗な飾り付けだ。他にはわかめととろろ昆布、かまぼこが二切れと言ったところ。出汁は濃い目の鰹、かえしは薄口醤油ということで透明感溢れる汁となっている。本格的な汁饂飩であり、なかなかの出来映えだ。
ぶっかけ親子とは、つまりは鶏の胸肉の天麩羅と温泉卵がバンドルされたぶっかけうどんのこと。
出汁は濃い目ながら旨味も強く、どちらかというと関東人の口に合うようなチューニングかと思う。
次回はただの醤油をくれ、と言ってみようかな・・。因みに、この店は既に有名店らしくて、一昨日にテレビのニュース番組の取材が入ったとの情報があった。いつも食べ歩きの前に参考とさせて頂いている、
本格手打ちうどん じょんならん 
だが、ここは外食産業大手の日本レストランシステム株式会社が運営するブランドの一つということでも有名であり、そういったことからかずっと敬遠してきており、これまでに入ったことは一度もなかったのだ。勿論、家内は以前からのユーザであり、おしなべて女性客からは手堅くてそこそこ便利な街のパスタ屋というポジショニングを得ているようだ。
配られたメニューを眺めながら待つこと10分ほどで店内に通された。頼んだのは、家内が特選ランチメニューから湯葉と聖護院蕪のクリームソース・パスタ+レディース・セット、私はグランドメニューから海老、ブロッコリーとアンチョビのペペロンチーノ+メンズ・セット(パスタが大盛りでサラダ抜き)+単品の和風サラダとした。すぐに薄味のスープとサラダが出てきた。
そこから待つこと暫し。決して広くはない店内では数少ないフロア係も少数精鋭の厨房も八面六臂の働きでなかなか多忙そうで、メインディッシュが出てくるのは遅い。ひとしきり故郷の話などをしながら時間を過ごしていたら二人のメインディッシュがほぼ同時にサーブされた。家内のクリーム・パスタは深めの大振りの皿に盛られたスープ状のものでボリューミー。
私のペペロンチーノはメンズとはいうもののそれほどの量ではない。聖護院蕪の摺り下ろしとクリームのマッチングは予想したよりも穏やかで、しかもそこに湯葉のマッタリとした食感が加わり優しい出来であったようだ。上に載った少しの柚子がアクセントとなって、これはパスタというよりは創作の京料理という感じでハイセンスな出来。一方のペペロンチーノは、そのネーミングにはちょっと無理があった。
ざっくり目に切り分けられたブロッコリーとドライトマト、小海老のボイル、そして微塵切りのアンチョビが旨味を演出はしているが、謳い文句ほど上質なオリーブ油ではなくて、そして辛味も塩分も全く不足しており茫洋とした調味である。たまたま卓上に備え付けてあった五右衛門オリジナルの塩とペッパー・ソース(タバスコと類似の品)である程度は整えることが出来たが。
パスタは乾麺をアルデンテで茹でたものであるが細くて頼りなく、そしてセモリナ粉を標榜する割には風味はそれほどでなくてちょっと粉っぽい麺。まぁ、大規模チェーン店であることと立地から考えるとこの程度が限度なのかも知れない。コスパ的には褒められた出来ではないが、しかし下手なイタリアン・パスタ専門店の失敗作よりかは安心して頂ける一皿か。特に、ペペロンチーノと銘打ったパスタの難しさを改めて思い知る結果となった。

洋麺屋 五右衛門 横浜ダイヤモンド店