ナイルレストラン@東銀座 |
まずは生ビール
わざわざ日曜に横浜から出て都内まで行ったからと前回2月に訪れて振られたナイルを再訪することに。この日曜は暑い日で都内の体感気温はほぼ30度、真夏日に匹敵するくらいだった。田町駅からJRで有楽町駅へ行き、晴海通りを昭和通りの東銀座交差点まで歩くのが常套手段だが、さすがに暑くて電車移動とした。
田町駅から二つ目の新橋駅で降りて銀座線に乗り換え銀座まで一駅、そして日比谷線で少しの東銀座駅まで行く。地上へ出て角を曲がればすぐにナイルレストランが見える。乗り換えなしで有楽町から、あるいは一つ乗り換えで銀座駅から歩いてもさしたる距離ではないが冷房の効いた地下鉄車両は有り難かった。店に着いたらほぼ満席で二階も満杯の由。
そうしたところ1階中央の4人掛けテーブル席の3人組が帰るところで、後片づけののちすぐに着席できた。この日はナイルさん本人が店に出て愛想をふりまきつつ取り仕切っていた。私たちの席にも早速やってきて「定番でいいかしら? それと何か飲む?」と問う。珍しいマハラジャ・ビールも魅力だったが、やはりここは国産だ。焼きたのパパドと共に生ビール到着。
ムルギー・ランチ
もちろん、カレーは半強制的にオーダーさせられたこれ。
付け合わせのマッシュポテト、スープで煮込んだ玉葱、キャベツなどの野菜類とナイル特製カレーソースを満遍なく混ぜ合わせ、ほぐされた柔らかい鶏もも肉を掬いながらスプーンに絡めとり、香りを確かめつつ口に運ぶ。うーん、これこれ。滋味が強いくせに鶏の風味がしっかり主張し、そして意外なほど辛いスパイスが混然一体となって入って来る。
昔と変わらないこのムルギーのファンダメンタルは素晴らしい。その辺の街角インド料理店とは一線を画する馥郁としたカレーソースと鶏の二重奏が成立している。クミン、クローブ、カルダモンを基礎とし、ディル、タイム、オレガノなどを複雑に交錯させ、ナイルの孤高の風味を形成している。11年前よりも更に円熟味と旨味を増しているというのは単なる錯覚ではない。
次回は超辛いシュリンプ・カレーを再び体験したくなった。ところで、それはまだ作っているのだろうか・・。
お店データ
ナイルレストラン
東京都中央区銀座4-10-7
電話:03-3541-8246
営業:平日:11:30~21:30
日祝:11:30~20:30
定休:火曜
最寄:メトロ日比谷線、都営浅草線 東銀座(A2) 1分
メトロ銀座線 銀座(A7) 4分
今日の一曲
プレリュードは、日本語訳では前奏曲という。たいがいは大きな曲の前座として演奏される小品を意味する。しかし、ショパンのプレリュードはそういった趣旨の作品ではなく大規模かつ起伏に富んだ素晴らしい作品集であることは言を待たない。これは12年前にMusicArenaにアップした名録音の一つで、若い頃のポリーニ渾身の演奏。剛健なタッチにして微細なトーンの弾き分け、そして得も言われぬ芸術性が今もなお色褪せない。
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