正月開けは二日出勤して週末はすぐに三連休。その初日は元町方面へ出掛けたついでに木の実で蕎麦を頂いた。
生ビールと肴三品
相変わらず寒いが、陽ざしがあった昼間はそれほどでもなかった。店には14時ちょうどに到着するよう調整する。そう、出汁巻き卵を頂くためだ。店に着いたらなんと満席。立ち待ちの客がいてその後ろ。どうなるかと思ったが回転が速くて二組が勘定を済ませて出るところ。ラッキーなことに殆ど待つことなく着席できた。但し狭めの二人掛けテーブルだった。
蕎麦前に頼んだのはお馴染のこの三品。お新香、茄子田楽、そして定点観測対象である出汁巻き卵。お新香はいつもの三種で、はりはり大根の浅漬け、人参と胡瓜は糠漬け。相変わらず良質の糠の香りが香ばしい。甘辛い茄子田楽の味噌には炒った蕎麦の実が入る。そして出汁巻き。安定と信頼の卵はいつ食べても美味。流行に阿ることのない鄙びた基本がここにある。
彩りそば
家内のオーダーはここにもよく登場するこの品。
山菜蕎麦はご覧の通り、山くらげ、うど、ぜんまい、若筍など、更に下に揚げ玉が潜む。単調さに油の甘味が加わる。なめこ蕎麦は、醤油で軽く味付けされたなめこを大根おろしと共に頂く趣向でつるり、さっぱり。そして、とろろ蕎麦は、粘性と旨味成分が程よくバランスしていて、ぬるっとした食感と新蕎麦の喉越し、青海苔の香りが混然一体で味わえる一品だ。
鴨せいろ
私のオーダーもいつものこれ。
どっさりの合鴨で煮込まれた出汁はいつも通り絶品。長葱の削ぎ切りが異様なほど多量に浮かぶ。葉三つ葉の青臭さと相俟ってほっこり暖かく美味な一品だ。元々合鴨は臭いも癖もないが、今回は粉山椒を多めに振りかけてみた。つんと鼻を突く芳香とちょっとぴりりとした舌触りが抜群。角が立った新蕎麦も負けじと芳香を放つ素晴らしいハーモニー。
お店データ
木の芽
横浜市中区石川町1丁目11
電話:045-641-5835
営業:11:30~21:00
定休:水曜
最寄:JR石川町(南口)1分、
MM21線 元町・中華街8分
1日1回、
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