CHIKI CHIKI & TAN TAN@吉田町 |
生ビールとアンティパスト
店には14:00前の到着で、先客は3組ほどと空いていた。関東地方は戻り梅雨のような気圧配置からここ暫くは毎日雨が降り、日照時間も僅少という珍しい天候だった。だが、そこはやはり盛夏で、ちょっと雲が切れると気温はぐんぐん上昇するし、低気圧が完全に抜け切ってはいないので湿度が高くかなり蒸す。こういう時には冷えた生ビールが美味しい。
待つこと暫し、前菜がサーブ。右側は鶏肉と茸のアラビアータ風でぴりっと辛い。鶏もエリンギも厚手に切られていて食べごたえするし、これらの食材にはトマトソースが良く合う。左側は紋甲イカ、アスパラ、モズク、貝柱、カットトマトなどのペペロンチーノ風マリネ。少し多めの葫、最上級のエクストラバージンオリーブオイルが効いていて結構深い味わいだ。
メインディッシュ
真鯛の自家スモークとセロリのバジルペーストソーススパゲッティが到着した。
バジリコは香りが強く真鯛の繊細な風味をスポイルするかとも思ったが、それは杞憂で、寧ろ両者が特質を強め合うというシナジーを生み出している。真鯛は厨房内で燻製にしているというが、これが何とも言えない風味の良いスモークであり、魚肉の旨味を最大限まで高めるのに寄与している。そしてバジルと共にオリーブ油に滋味が溶け出し全体と絶妙にマッチする。
削ぎ切りの新鮮なセロリには青臭さがあり、加えてしゃきしゃきした歯応えも十分に残っていて実に旨いものだ。この青臭さが独特の燻製の香りとマリッジして更に風味を増すことに成功しているし、にゅわっとした硬茹でパスタとの食感の違いが良いコントラストを形成し、食べ進めるにつれ楽しくなってくる。このパスタ、今まで食べた中でも屈指の出来栄えだ。
ドルチェ、コーヒー
冷やされて曇ったグラスでドルチェが登場。この日はちょっと変わっていて、レモンのグラニテと、同じくレモンのムースを合わせたものだそうで、上にはベリーのソースが少しだけかかっている。グラニテはしゃきしゃきしたかき氷に似たような食感で、この暑い時期には嬉しい。ムースはとても滑らかな出来栄えだが酸っぱい。これも季節感をうまく演出したものだろう。
美味しく楽しいランチタイムをゆったりと過ごすことができた。
特に、この日の真鯛の自家スモークのパスタは出色の出来であり、ここのチェフの絶え間ない研究と努力が結実した珠玉の一皿と言えよう。快哉を送る。
お店データ
dining cafe CHIKI CHIKI / Work Shop TAN TAN
横浜市中区吉田町5-1 第一吉田ビル
電話:045-260-2670
営業:火~木:12:00~26:00
金~土:12:00~26:30
日曜/連休の最終日 ~22:00
定休:月曜(月曜が祭日の場合は翌火曜)
最寄:JR、市営BL 関内4~5分
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