小嶋屋@三吉橋 |
生ビールと肴二種
小嶋屋に来るのは久し振りで、2015年の年末以来となる。創業が1900年(明治33年)というからもう110余年の歴史がある、横浜では一番の老舗蕎麦屋だ。到着が13:00過ぎで店内は満席、待つこと暫し。大きなダイニングの端っこが空いてそこへ案内された。まずは生ビールをオーダー。肴には山芋の磯部揚げ、春野菜のてんぷらとオーダー。まずは生ビールと塩豆が到着。
擂った山芋を海苔で包み揚げにした磯部揚げは香ばしくてビールが進む。山芋自体に塩味が付き、それだけで十分。少し青臭い獅子唐と共に頂くとこれまた抜群。春野菜の天ぷらが登場。思ったより種類が多い。ふきのとう、こごみ、ぜんまい、うど、たらの芽、うるい、筍、ソラマメなど豪奢に盛られていた。なおこれらは粗塩で頂く。蕎麦は辛味大根おろしそば、三色もりをオーダー。
辛味大根おろしそば
三色もり
透き通っていて白く、そして舌触りが極めて滑らか。一番粉として臼から出てくるのは中心部の柔らかい胚乳の部分なので、蕎麦本来の野趣溢れる香りは殆どしない。その代わり葛粉や片栗粉といった澱粉質が溶解した時の風味が僅かにする。この香りは挽きたて打ちたて茹でたてでないと感じない。談笑しながらゆっくり食べていたら、もり、田舎も矢継ぎ早に到着してしまった。
繊細にして幽玄な喉越しと仄かな風味の更科、つるりとした歯応えと蕎麦の甘皮の青臭い香りの「もり」、そしてワイルドでがっしり、蕎麦の殻や外粉が本来備えている力強い香りに包まれた田舎。それぞれの粉が持つ蕎麦の特徴を同時に嗜むことができる三色もり。気分に応じてどれかを選んで堪能するのも良いが少量ずつ別々の味わい方をするのも一興だ。最後にどろっとした蕎麦湯で〆た。
お店データ
三吉橋 小嶋屋
横浜市南区中村町3-188-9
電話:045-261-0391
営業:11:30~15:30、17:00~20:00
定休:月曜
最寄:市営BL阪東橋8分、伊勢佐木長者町11分
京急黄金町13分
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