ラーメン星印@反町 |
そして今回初めて訪れたわけだが、店に着くと、あにはからんや先客は2組くらいで実にまったりとしてた。
店に入って左側に券売機があるかと思いきや、それはなくなっていた。肉声で直接注文し、最後に勘定するシステムらしい。今どきとしては珍しいヒューマンタッチなオペレーションだ。
可愛いメニューがディスプレイ・スタンドに載せられてカウンタに配備されている。眺めると、醤油か塩ベースの二本立てで、あとはトッピングのバリエーションが割と豊富に揃っている感じ。頼んだのは、家内は特製塩ラーメン、私は特製醤油ラーメンとした。尚、特製とはトッピングの全部乗せバージョンで、この店の場合にはチャーシュー増し+名古屋コーチンの味玉+ワンタン3個という内容。
オーダー後、待つこと暫し、割と早めにサーブさた。丼は深めで土手の高いタイプ。麺がストレート細麺なので茹で時間は短くてオーダーからサーブまでの待ち時間は短いらしい。カウンタ越しに出てきたのはご覧の商品。盛り付けは綺麗で食欲をそそるルックス。色んな具が体裁よく並べられていて、確かにこれはレベルが高そうだ。大体は見た目と味は比例するとの先入観からその時感じたのだが。
熱々の丼からスープを一掬い。塩分濃度は結構高く舌にぴりっと来る。そう、いわゆるフックは強い方だ。しかし、その中からスープの旨味成分を見つけ出そうとするのであるがあまり感じられない。
この味の系統は過去に何度か経験しているということは脳裏が覚えていた。しかし思い出せない。
そう・・、この近傍ではあっさりとした端麗なラーメン店が幾つかあるのでその経験が反芻してきているのかも知れない、と、この時は思った。
家内が頼んだ塩に関しては、やはり醤油と同様に塩分濃度が強くて、なんだか塩水を飲んでいる風だ。
それでも単なる塩ではなくて角がある程度取れた岩塩、あるいはミネラル成分を残した沖縄方面の天日で濃縮した海水塩のような上質なものは感じられる。でも塩辛いのは事実で途中から喉が渇いてきた。家内は元々は薄味志向なので、こういった濃い塩分だと食べ進むペースは落ちる。
添え付けの具だが、チャーシューは厚みも寸法もそれなりにボリューミーなのだが豚の臭みが消せていなくてワイルドな感じ。女性にとってはちょっときついかもしれないが、豚肉が好きな一部の男性には堪らない食感かもしれない。メンマだが、恐らくは業務用と思われるもので、細身でこりっとした食感には割と好感するし十分な量が入っている。
味玉は名古屋コーチンの良質な卵を選別して使っているとあるが、そのアドバンテージは特段には感じられなかった。黄身がどろりと流出しスープに混ざりちょっと焦った。黄身が流れ出ない程度には凝固させた方が良いと思う。このラーメンの添え付けの場合、手作りとだというワンタンが一番のヒット作かもしれない。生姜を練り込んだみっしりとした挽肉は厚手のワンタン生地に馴染んでとても旨い。
こういった系列でいうとこの界隈には、老舗のShiNaChiKu亭、創作変わり種を除けば立派に端麗系と言えるイツワ製麺所、そして最近出来た、らぁめん夢(むー)も端麗系であって、いわば広義においては同系列なのだ。そんな中でこの店のオープンはどういった波紋を広げるのであろうか。このラーメンの評価だが、ありきたりと言えばその通りである。
だが、普通の醤油または塩ベースの端麗系スープを奇を衒わずに細麺に合わせたという点においては、ここ横浜の家系、昨今の手の込んだダブルスープ系、それらを複合させたつけ麺の系列、また、暴力的な二郎系などでは得られない安心感はあって、これはこれで有りではないかと思わされる。外食産業としてのラーメン・ビジネスの世界で生き残っていけるか否かという話とは別にして。
多少物足りなさを感じつつ店を後にした。雨の中、傘をさして反町駅へ戻りつつこの店の味を反芻していたが、冒頭に感じた既視感ならぬ既食感の正体が分かった。そう・・、割とハイレベルだけれどもどこも突出したところのないこの味、なんと「マルちゃん正麺」や「明星究麺」など、生麺再現タイプの袋入り即席麺に似ているのだ。
ラーメン星印
横浜市神奈川区反町1-3-4
電話: 調査中
営業: 11:00~15:00、18:00~21:00
土・日: 11:00~19:00
定休: 木曜
最寄: 東横線 反町5分
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先日横浜反町に評判のよさそうなラーメン店を発見したので行ってみることにしました。 こちらがそのお店。 「ラーメン星印」という名前のラーメン店です。 ... more