レストラン タマガワ@伊勢佐木町 |
三連休の最終日、イセザキ・モールまで買い物。ならば、ということで、祝日休みを覚悟で未訪のタマガワへ行ってみた。
この店はたまに食べる一品香の隣なので存在は知っていたが、何となくコアすぎるレトロ感が邪魔してか、数十年間にわたり入店するには至っていなかったのだ。
この店、なんでも東京の調布にて昭和22年創業とのこと。その後、現在地に移転して来たらしい。創業地の近くを流れる多摩川を屋号に頂き、タマガワ(玉川)と名乗っているのであろうか。
13:30過ぎに到着。祝日だが店は営業中で、玄関前にはランチの手書きメニューボードが出ていた。薄暗い店内を覗いたら殆ど客はいなかった。ドアを開けて中に入る。
年季の入った店舗内には色んな古い物が所狭しと並び、それもバランスだとか規則性だとかといった配置のセンスとは無縁の、まさに古色蒼然とした雰囲気だ。この風情はポニー、喫茶ぷらむあたりと同系統と言えようか。料理は創業者の息子とされる中年男性が作り、フロアの給仕はその母親と思われる年配女性が切り盛りしていた。
頼んだのは二人ともハンバーグ・ランチ。オーダーして暫く経つとスープ、そしてちょっと待ってサラダがサーブされた。どちらもこれといった特徴がないものだが、逆にその普通さがホッとできる安堵感を誘う。サラダもスープも半量ほど頂いたところでメインディッシュとご飯がサーブされた。ハンバーグは中サイズの円形で真ん中が窪んでいる。
立ち上る香りからは恐らく良質のビーフ占率が高いパティと思われる。付け合わせはブロッコリーとニンジンのグラッセ、そしてフライドポテトだ。
上からかかっているデミグラスは濃い褐色で永年に渡り継ぎ足しで維持されているとのこと。このデミグラスの味は深みがあって塩分は多め、それに独特の苦みが感じられる。
割とふんわり気味に整えられているパティの中味は程々ジューシーであり、山田ホームレストランよりかは柔らかめ、喫茶ぷらむよりかは硬めといったところか。
味自体はデミグラスの塩分が支配的であり、比較的くっきりとしたわかりやすいもの。これは昭和洋食の中~上クラスの典型のような味の配分バランスである。
付け合わせのポテトは大振りでほっくりした歯触り、かつ塩気が多め。グラッセはいずれも柔らかいけれども野菜の風味と塩分はそれほどないのでデミグラスを付けて頂くと補完されてちょうど良い加減だ。ご飯に使われる米の品位は普通で、炊き加減は比較的柔らかめだ。例によって女性には控えめ、男性には大盛り気味で提供される。
見た目には中型のハンバーグと思っていたが、ご飯と共に食べ終えてみると結構な満足感がある。
+100円でドリンク(珈琲)が付く。ロブスタ種が配合された木村珈琲店の洋食店仕様と思われ、これまた昭和中期を連想させる懐かしいフレーバーの一杯だった。
驚くほどの味ではないし、超格安設定料金でもない。しかし、やはりこの店ならではの独特のプレゼンスが感じられ常連が足繁く通う理由の一端が窺えた気がするのだ。今後とも頑張っていって欲しい店の一つ。
レストラン タマガワ
横浜市中区福富町仲通1-1
電話: 045-261-3770
営業: 月~土:11:30~15:00、17:00~21:00
祝祭日:11:30~15:00
定休: 日曜(祝日は不定休)
最寄: JR・市営BL 関内 3分
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住所:横浜市中区福富町仲通1-1 電話:045-261-3770 営業:平日11:30〜15:00 17:00〜21:00 祝11:30〜15:00 17:00〜20:00 定休:日曜日 交通:JR根岸線関内駅北口から徒歩5分 オフィシャルサイ ...... more