じょんならん@六角橋 |
厨房はフル回転でうどんメニューを量産中だった。頼んだのは、勿論この連休だけの限定メニューという「いりこだし」を使ったうどんセットだ。ホワイトボードにメニューが書き出してあって、揚げ物が選べるようなので何にしよう・・? と悩んでいたら、実はリストアップされているネタが全部付くのだという。そう・・、つまり、海老天が付かない天麩羅饂飩セットのコールド・バージョンということだ。
待つこと暫し、というか、かなり待ったが、待望の限定セットがサーブされる。揚げたての熱々カリカリの天麩羅の皿に、冷たいいりこだしを張った涼やかな饂飩の丼だ。小皿に七味と卸し生姜が添えられていて見るからに涼気を誘う風情だ。まずは出汁をちょっと啜る。ひんやりと締まった冷たい出汁だが水っぽさがなくて旨味が強い。
塩分は抑え気味なのだが、口中に十分に拡がるナトリウム成分は必要にして十分な濃度だ。煮干し系なのに癖もなく苦みもなく滋味だけが高純度で溶存しており、非常に旨い。そして饂飩を一掬い。うーーん、唸るしかない旨さ、そして強い腰を内包するこの麺にも決して負けないイノシン酸系の力強い旨味は一級品。そしてこの天麩羅たちだ。別皿のまま囓っても良し、衣ごと浸して饂飩と共に食しても良し。
なんともユニバーサルな楽しみ方が可能な取り合わせなのだ。季節の香りを纏った青味を発する茄子と獅子唐、四国の伝統風味を忘れてはいないチク天、そして、得も言われぬ粘性ととろみを提供してくれる半熟玉子の天麩羅は絶品の付け合わせで、極めて暴力的な靱性をもつこの饂飩の表面をコーティングするにはこれしかないという選択肢のど真ん中を射ている。
そして冷たくも深いいりこ出汁との相性は抜群で、途中で量を増やした卸し生姜が更なる冷涼効果を増して行き、この季節ならではの饂飩の楽しみ方を切々と訴求するのである。
このメニュー、かなり天才的な出来映えなのだ。しかもこの値段にしてはかなりのお値打ち品である。
これから7~9月限定で毎年定番化してやって欲しいと切に願うのであった。じょんならん、恐るべし・・。
本格手打ちうどん じょんならん
横浜市神奈川区六角橋2-14-9 KEIコーポ白楽
電話: 045-413-2345
営業: 11:30~14:30、18:00~22:00
定休: 月曜
最寄: 東急東横線 白楽7分、東白楽8分
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。
♪ よい音楽を聴きましょう ♫
さてこの日は夕方に横浜中華街に行く予定がありました。夜になにやらイベントがあるらしい。(^o^) 午前中は東京に行く用事がありますので、その間にあるこちらのお店へ行ってみましょう。 六角橋にあ...... more
こいつぁ、メチャクチャ美味かったですねぇ。
primex64さんみたいな表現はできませんが(笑)、
とにもかくにも、凄かった。
塩分が控え目に感じられて穏やかなんだけど、
この出汁っぷりったらもう!
原価率も相当高いんじゃなかろうか?と思う、
低温にしてあれだけ香る出汁の贅沢な使い方は限定ならではなのかな。
下品に冷しすぎない辺りのセンスも好き。
>原価率も相当高いんじゃなかろうか?と思う、
私も気になり、帰り際、ジョン君に訊いてみたですよ。そしたら、「ウチのうどんは粉から作っていて他より調達コストが抑えられているから、その分を出汁とかに廻しても成り立つんですよ・・」とのことでしたわww なるほど・・。