荒井屋@馬車道 |
ということで、暫く近所をぶらついて店を物色したがなかなか決まらず、では、ということで今まで入ったことのない荒井屋の万國橋店にした。到着時は14:00少し前だったがランチの閉店は15:00前と告げられ、まぁ、ランチに一時間も要らないから、と入ることに。
因みにすき焼きというか牛鍋の発祥は横浜とされ、現在も当時から残る老舗は3軒あって、一番古いのが太田なわのれん、その次がじゃのめや、そしてここ荒井屋の本店とされている。
今回入った万國橋店は曙町の本店からは地理的には離れているが、料理内容としては全く同じものだ。
靴を脱いで座敷に上がるタイプの店で、和服の仲居に案内され通されたのは万國橋側の眺めの良い席だった。
頼んだのは、家内はお手軽牛鍋(2200円)、私はすき焼き重(1700円)。ビール等も勧められたが他に行くところもあったので遠慮した。
待つこと暫し、殆ど同時に両方の料理がサーブされる。お手軽牛鍋は丸い一人用の鉄板にすき焼き具材を並べ、割り下をかけて火を通したまま鍋敷きに乗せて供されるスタイル、すき焼き重は、お手軽牛丼と同じ具材がほぼ同じ分量か僅かに少なめに調理したものをお重に移して白米のお重と重ねて蓋をして供されるスタイル。どちらにも生卵にご飯としじみ汁、お新香が付く。
では、両者でなぜ500円も値段が違うのかということだが、これは食してみると一目瞭然。お手軽牛鍋はちゃんとした和牛(A4等級くらいの)ロースが使われていて頗る美味しいのであるが、すき焼き重の方は恐らく和牛ではなく交雑種の国産牛、或いは質の良いニュージーランド牛のロース部位が使われているらしいのだ。
それでもとても柔らかく仕上がっていて臭みも無いのであるが、和牛特有の馥郁とした芳香も無いのですぐに判別できるであろう。それさえ除けばどちらも美味しい仕上がりで、少々甘めの割り下とその他、サポートに回る脇役の食材等の馴染みはよろしく、ほんのり苦くて風味豊かなしじみ汁の薫りも非常に良く満足の行く出来映えなのだ。
ランチだからもうちょっと安価に提供されるともっと嬉しいのであるが、そこそこの素材を使用してぎりぎりのクォリティを得るにはこれが限界なのかも知れない。本物の和牛を味わいたい向きには500円をケチらず最低限でもお手軽牛鍋にしておくことを強くお勧めする。(因みに、すき焼き重よりかは吉野家の牛丼特盛の方がワイルドな香りがして本来の牛肉の風味が強く味わえる)
荒井屋 万國橋店
横浜市中区海岸通4-23 相模ビル1F
電話: 045-226-5003
営業: 11:00~15:00、17:00~22:00
定休: 第3日曜
最寄: みなとみらい線馬車道2分、JR関内7分、
市営BL関内6分
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。
♪ よい音楽を聴きましょう ♫