ハマのオヤジ@千歳町 |
店のネーミングとは裏腹に店舗は小綺麗でハイセンスな黒を基調とした落ち着いた内装だ。入り口で食券を買って着席するスタイル。買ったのは味玉ラーメン。愛想の良い美人の女将さんに促されカウンタの中央あたりに座った。初回の今日は好み無しで頼んだ。食券を受け取ってから麺を投入、調理にかかるが、手際よく作業するのは職人肌だがオヤジとは言えない比較的若い男性だ。
暫くしてカウンター越しにラーメンがサーブされた。小振りの丼であるが見た目には本格的な家系ラーメンであり、正統派の雰囲気がする。スープを一掬いすると、表面に浮く透明な鶏油と分離している下層が半々にレンゲに流入してくる。口に含むと穏やかで円やかな風味がいっぱいに拡がる。これは丁寧なスープで、期待はしていなかったのであるがなかなかの出来映えだ。
茶濁の様子から乳化度は結構高そうで、事実舌で転がしてみても相当のコロイド状態とみた。
しかし粘性は低くてサラサラした感触である。塩分は抑え気味、醤油の質は高くて味わいも風味も良好。店の奥に積まれた麺箱からはこれは染谷製麺所の麺ということが分かる。
加水率は酒井などよりも多めでチュルチュル度が高い仕上がり、粉っぽさは余り感じられず、どちらかというと固茹で細めの讃岐に似通ったもの。トッピングは中サイズで噛み応えのするチャーシューが一枚、海苔が三枚、そしてあらかじめ半分に切られた味玉、そして家系であることを示すほうれん草だ。ほうれん草はフレッシュでちゃんと味も風味も保たれているのが好感できる。
昨日に引き続き家系ということで多少なりともゲンナリするかも・・、と危惧していたのであるが、このサラリとして執拗にはまとわりつかない良質なスープが奏功してか楽しく美味しく戴くことが出来た。
粘性が低いのにコロイド化が十分進んだライト系は珍しく、壱六家系列とも元祖系列とも違ってなかなかに洗練された個性だ。
この味であれば諄いのが嫌いな家系ファン、また広く女性からも受け入れられるのではないだろうか。
ハマのオヤジ
横浜市中区千歳町3-13 千陣ビル
電話: 045-262-0821
営業: 火-土:11:00〜22:30、
日曜日:11:00-21:00
定休: 月曜
最寄: 市営BL伊勢佐木長者町 6分
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。